支店社屋建て替え

地域や時代に合った働き方を実現する次世代型オフィス2020.9.30

地域や時代に合った働き方を実現する次世代型オフィス

支店社屋建て替え 地域や時代に合った働き方を実現する
次世代型オフィス
2020.9.30

完成予想パース(左・北陸支店、右・東北支店)

近年、企業活動においては、新たな働き方や省エネルギー、防災などさまざまな課題への対応が必要不可欠となっています。それに伴い、オフィスに求められる機能も変化しつつあります。
現在進行中の当社東北支店と北陸支店の社屋建て替え事例から、地域や時代に合わせて進化するオフィスづくりについて紹介します。

地域性を生かした「未来志向のオフィス」の実現へ

東北支店では、社屋の老朽化などを受けて建て替えを決定、新社屋は、東日本大震災から10年目となる2021年の1月に完成予定です。
建設に当たっては、「シミズがつくる未来志向のオフィス」をコンセプトに設定。執務スペースの集約、業務効率化といった課題を解決するため、「健康的で仕事がはかどるワークプレイス」、仙台の地域性を利用した「省エネルギー」への取り組み、「災害への強靭さ」という3つの視点から、次世代型オフィスビルを目指しています。

外壁のガラスが特徴的な東北支店新社屋の外観パース
外壁のガラスが特徴的な東北支店新社屋の外観パース

新社屋は、仙台七夕まつりの飾り物「巨大な吹き流し」を模した外壁のガラスが目を引く、機能性とデザイン性を兼ね備えた外観となっています。
「健康的で仕事がはかどるワークプレイス」としては、6階食堂に外へ出られる森のテラスを設けるなど、随所に健康増進を図るリフレッシュ空間を取り入れて、WELL認証の取得を目指しています。また、執務室を無柱の空間にすることで、レイアウト変更が容易にできる可変性の高いオフィスとしています。

従業員がリフレッシュできる6階、森のテラス
従業員がリフレッシュできる6階、森のテラス
可変性の高い無柱の執務室。建物の随所に地域産材を使用している
可変性の高い無柱の執務室。建物の随所に地域産材を使用している

「省エネルギー」への取り組みとしては、空調に、仙台平野の地下に流れている豊富な地下水の熱を冷暖房に利用するシステムを採用。また、南側の外壁はダブルサッシとし、通常の窓ガラスの外側に熱線反射ガラスを取り付けています。内側のガラスは開閉可能で、外側と内側のガラスの間から、仙台特有の南東から吹く涼しい風を執務室に取り込むことができます。仙台の地域性を利用した地中熱と自然通風により、省エネルギーに貢献しており、「ニアリー・ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(Nearly ZEB)」※の実現を目指しています。

※Nearly ZEB…現在のエネルギー消費量を省エネ基準の25%以下まで削減する

執務室に仙台特有の風を取り入れることができるダブルサッシの外壁
執務室に仙台特有の風を取り入れることができるダブルサッシの外壁
仙台平野の地下に流れる地下水の熱を冷暖房に利用
仙台平野の地下に流れる地下水の熱を冷暖房に利用

「災害への強靭さ」に対しては、柱頭免震構造を採用し、地震への対策を講じています。1階エントランスからは柱頭に設置した免震装置が見られるようになっています。

新しい働き方を実現する「北陸の地域・未来とつながるオフィス」

北陸支店では、執務スペースの集約と時代に合ったBCP対策を行う必要性から、建て替えを実施することに。2021年4月に完成予定の新社屋建設に当たっては、「北陸の地域・未来とつながるオフィスづくり」をコンセプトに設定し、「未来につなげる新技術の採用」と「金沢の歴史・伝統との融和」を両立させ、「働き方改革、健康増進に資するオフィスづくり」を目指しています。

金沢の町並みとの調和を重視した北陸支店の外観パース
金沢の町並みとの調和を重視した北陸支店の外観パース

新社屋には最先端の省エネ・創エネ技術を採用し、「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」※の実現を目指しています。核となる新技術は、水素利用蓄電設備、太陽光発電、放射・対流効果を生かした全面床吹き出し空調、自然通風などさまざまです。 水素利用蓄電設備には、当社技術研究所が産業技術総合研究所と共同開発した建物付帯型水素エネルギー利用システム「Hydro Q-Bic」を適用。これは太陽光発電の余剰電力を使用して水素を製造・貯蔵できるシステムで、BCP対応などの必要時に抽出して電力に変換することができます。

※ZEB…現在のエネルギー消費量を省エネ基準の0%以下まで削減する

建物付帯型水素エネルギー利用システム「Hydro Q-Bic」の仕組み
建物付帯型水素エネルギー利用システム「Hydro Q-Bic」の仕組み

デザイン面では、金沢の歴史・伝統との融和を目指しました。構造体が格子状に現れる外観は、金沢の町並みとの調和を重視しています。従来の景観を変えないように、建物前面にあった大きな桜とシイの木を保存し、壁面の位置や軒高も継承。また、建物内部の格天井は、新たに開発する石川県産の能登ヒバと鉄骨を組み合わせた耐火木鋼梁とし、金沢の伝統を現代の技術で表現しています。

能登ヒバと鉄骨を組み合わせた耐火木鋼梁の格天井
能登ヒバと鉄骨を組み合わせた耐火木鋼梁の格天井
光や自然通風を取り入れたオフィス空間
光や自然通風を取り入れたオフィス空間

オフィス内部には、健康増進のため自然光や自然通風を取り入れることで、WELL認証取得に取り組んでいます。また、業務上関連の強い部署単位でフリーアドレス(固定席を持たずに座席を共用する)を実施する「グループアドレス」の導入も検討中。導入に当たっては、支店全従業員にビーコンという発信機を付けて、行動調査を2、3週間かけて実施、分析しました。在社率や会議室の利用率、関係性の深い部署など、調査結果は座席のレイアウトや数の決定などに生かしています。

ニュー・ノーマル時代のオフィスづくりへの挑戦

現在、新型コロナウイルスの感染拡大により社会が大きく変わり、価値観の変換が起こっています。時代とともに働き方も変化していきますが、当社は、どのような状況下においても従業員が快適に働ける社屋づくりを目指し、地域に根差したニュー・ノーマル時代のオフィス環境づくりに積極的にチャレンジしていきます。

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