連結業績の概況と、主要な指標の実績及び予想を掲載しています。
経営成績等の概況
当期の経営成績の概況
2021年度の日本経済は、新型コロナウイルスの感染状況が引き続き改善と悪化を繰り返す中、社会経済活動が一定の制約を受け、個人消費に弱さや足踏みが見られましたが、企業収益は総じて改善に向けた動きが見られました。
建設業界においては、設備投資の持ち直しにより民間工事の受注が増加し、業界全体の受注高は前期を上回る結果となりました。
このような状況のもと、当社グループの売上高は、開発事業等売上高が増加したことにより、前期に比べ1.8%増加し1兆4,829億円となりました。
利益については、大型開発物件を売却したことにより、開発事業等総利益が増加したものの、国内建築及び海外建築工事の工事採算の低下などにより完成工事総利益が減少したことなどから、営業利益は前期に比べ54.9%減少し451億円、経常利益は前期に比べ52.2%減少し504億円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益に投資有価証券売却益や日本道路株式会社の子会社化に伴う負ののれん発生益などを計上したことなどから、前期に比べ38.1%減少し477億円となりました。
次期の連結業績見通し
2022年度の日本経済は、国内外で新型コロナウイルス感染症の収束が依然見通せない中、先行きに不透明感が残り、さらにウクライナ危機によるエネルギー需給や世界経済への影響を注視する必要があります。
建設業界においては、公共投資は堅調な推移が見込まれ、民間投資でも引き続き設備投資の持ち直しが期待されますが、供給面では資源・資材の価格高騰や供給不足の影響を受ける可能性があります。
このような経営環境のもと、2022年度の連結業績は、売上高1兆9,600億円(前期比+32.2%)、営業利益715億円(前期比+58.4%)、経常利益700億円(前期比+38.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益515億円(前期比+7.8%)を見込んでおります。
建設事業受注高の推移

売上高の推移

当期純利益の推移

連結は、「親会社株主に帰属する当期純利益」の金額
総資産の推移

純資産の推移

有利子負債残高の推移

(単位:億円)
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度予想 | ||
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建設事業受注高 | 連結 | 18,160 | 13,187 | 12,520 | 15,618 | 15,000 |
単体 | 16,282 | 11,947 | 11,307 | 14,200 | 12,500 | |
売上高 | 連結 | 16,649 | 16,982 | 14,564 | 14,829 | 19,600 |
単体 | 14,067 | 14,176 | 12,499 | 12,873 | 15,900 | |
当期純利益 | 連結 | 996 | 989 | 771 | 477 | 515 |
単体 | 927 | 893 | 723 | 457 | 465 | |
総資産 | 連結 | 18,607 | 19,049 | 19,086 | 21,283 | - |
単体 | 15,974 | 16,044 | 16,329 | 17,495 | - | |
純資産 | 連結 | 7,352 | 7,364 | 8,214 | 8,751 | - |
単体 | 6,279 | 6,201 | 6,970 | 6,992 | - | |
有利子負債残高 | 連結 | 3,194 | 4,413 | 4,226 | 4,951 | 6,800 |
単体 | 2,292 | 3,268 | 3,193 | 3,743 | 5,300 |