火災に強い材料・部材・構造物の研究・開発を行います
多様化する防耐火実験のニーズに応え、様々な部材や構造形式が使用される超高層建築物・大空間建築物・道路トンネル・特殊施設などに関して、火災対策や火災と他の外力が組み合わさった複合災害対策など、建築・土木を問わず建造物の火災安全性能の向上に貢献する研究・開発を行います。
実験内容
建築構造
- 柱・梁・床・壁などの建築部材の耐火実験
- 柱+梁、梁+壁など複数の部材から構成される構造部分の耐火実験
土木構造
- 地中での荷重状態を模擬したトンネルセグメントの耐火実験
施設の特徴
多目的炉
- 試験体:柱・梁・床・壁・セグメント、複数の部材で構成される構造部分
- 加熱温度:最高1200℃
- 載荷能力:6MN
- 部材や試験体に対して、様々な方向からの加熱と載荷が可能です。また、高温監視カメラを用いて実験状況をモニターすることも可能です。
小型壁炉
- 試験体:壁などの縮小モデル試験体
- 加熱温度:最高1200℃
電気炉
- 試験体:建設材料など
- 加熱温度:最高1500℃
実験例・成果例
- コンクリートの耐爆裂性能の向上技術(AFRコンクリート、耐火セグメント)
- 柱の無耐火被覆化・高強度化技術(CFT造柱、RCST構造)
- 木質耐火構造(スリム耐火ウッド)
- ガラスの防火性能向上(防火フィルム)
- 長時間火災に対するする防火設備等の性能把握
- 衝撃作用を受けた防護壁の火災に対する性能把握