上司座談会「“女子力”で現場に新風を」

“現場女子”が活躍するためには、周囲の理解と協力が不可欠。
当社では、2008年頃から本格的に女性従業員を現場に配置しており、その数は70名以上に上ります。 そんな建設現場の最前線で働く女性を部下に持ち、働きやすい職場環境づくりに意欲的に取り組んでいるリーダーの皆さんに、自身の考えや取り組みについて語り合ってもらいました。

座談会参加者
  • 座談会参加者東京支店 工事長 小林 和彦、東京支店 建設所長 塚田 泰三、土木東京支店 工事長 岡野 高之、名古屋支店 工事長 澁谷 誠二、経営企画部 課長 西岡 真帆

座談会を実施した2014年6月時点の所属

建設現場で働く女性が増えている

経営企画部 西岡真帆
経営企画部 西岡真帆

西岡:私は95年に入社し、最初の3年半、土木の現場で施工管理を担当していました。その後は、2014年5月に経営企画部に異動になるまで、主に土木技術本部でコンクリートに関する現場支援や技術開発に従事していました。
私が現場係員だったころに比べると、今は現場で働く女性が増えてきていますが、皆さんは、最初に自分の現場に女性の部下が配属されると知った時、正直どう思われましたか?

岡野:私の現場に女性の施工管理技術者が配属されたのは、2012年です。1名は、今年、他の現場に異動しましたが、昨年は2名所属していました。
女性が配属されると聞いた時、私自身は特に何とも思わなかったのですが、周囲から「今度、女性が来るんだろう? 大変だな」と言われることが多く、そういうものか、という感じでした。

澁谷:私が今いる建設所は、配員約60名のうち、技術系の女性は3名。2名が工務担当で、1名が現業担当です。
最初に自分の現場に技術系の女性が配属されたのは、今の前の現場でしたが、私も岡野工事長と同じく、女性が来ると聞いても、特に違和感は覚えなかったですね。

小林:私の現場は、最盛期は作業所メンバー9名のうち、5名が女性でした。うち技術系の女性は3名で、施工系が1名、技術研究所と設計本部からの研修生が各1名でした。
着工直前、施工系の女性新入社員が配属されると聞いた時は、体力的に大丈夫だろうかとか、どこまで残業を許容すれば良いのかなど、多少心配な点はありました。でも、結果的には全く杞憂で、彼女たちがいなければ、現場は回りませんでした。

塚田:私が所長を務める建設所は、配員46名中8名が女性です。うち3名が技術系で、建築施工、設備施工、技術研究所からの研修生という構成です。
私が最初、気がかりだったのは、彼女たちが、男の中でも特に男っぽい職人さんたちと、うまくコミュニケーションが取れるかという点でした。

岡野:それは私も気になったので、最初は様子をうかがっていました。でも、全然問題なかったですね。職人さんは、男の係員に対するより、女性の係員に対する方がよっぽど優しいんですよ(笑)。「これ分かんないのか?」なんて言いながら一生懸命教えてあげている。

西岡:そう言えば、私も現場にいたころ、「お前が頼むとオッケーしてくれるから」と言われ、先輩の代理で職人さんにお願い事をしに行く係をしていました。

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