環境経営

持続可能な社会の構築に貢献する企業を目指して

当社は、「地球社会への貢献」を経営理念の一つとして掲げています。
この理念を具体化するため、1991年に「清水地球環境憲章」を定め、環境への取り組みに対する姿勢を明記するとともに、環境経営を推進しています。

環境経営の方向性

自らの事業活動で直接「社会・地球環境」へ貢献すると共に、環境に調和した「製品・サービス」を提供することで、お客様の企業価値向上に寄与し、「社会・地球環境」へ貢献することを目指します。

環境経営の方向性

シミズの環境経営を推進する4つの輪

シミズの環境経営を推進する4つの輪

自らの事業活動で直接「社会・地球環境」へ貢献すると共に、環境に調和した「製品・サービス」を提供することで、お客様の企業価値向上に寄与し、「社会・地球環境」へ貢献することを目指します。

環境保全

建造物を社会資産と考えてライフサイクルにわたる環境負荷の低減が重要とし、温暖化防止・省資源・生態系の保全などの目標を定めて取り組んでいます。

ライフサイクルの各段階の活動を充実し、より高い省エネ性、長寿命化や既存建物の再利用、自然の再生・創造などの実現に対し更なる努力を行います。

環境事業

汚染土壌・地下水の浄化、最終処分場・中間処理施設の建設、太陽光発電・風力発電等の新エネルギー対応、生態系保全に繋がる屋上ビオトープや壁面緑化、さらに排出権取引などさまざまな環境事業を推進しています。

変化していく社会の要求に対して建設の枠にとどまらず総合力・技術力を生かして環境技術を新事業の形で創出していきます。

環境リスク管理

環境に関する事故や法律違反は、当社自身が多大な打撃を被るのみならず、周辺地域や利害関係者に大きな影響を与えます。そのようなリスクを回避するため、「建設副産物管理規定」、「建設副産物取扱要領」や「緊急事態管理要領」などの社内規定・要領を定め、建設廃棄物の適正処理や情報の開示、環境事故・環境汚染の未然防止を行っています。

コンプライアンスやリスクに関して、全社レベル、部門レベルから協力会社も含めた教育を実施し管理の徹底と意識の向上に努めます。

環境社会貢献

従来から行ってきた作業所を中心とした地域との共生、ボランティアネットワークによる社員個人の参画に加えて、社外の青少年のための環境セミナーを実施するなどの活動を行っています。

顧客、社会の期待を超える環境負荷の少ない優良な社会資産となる建物・建造物の提供を実現することもCSRの一貫と考えて活動していきます。

清水地球環境憲章

基本理念

企業市民の一員として、そして、建設業の一員として地球環境の保全と、よりよき環境の創造に努めることにより持続可能な社会の構築に貢献する。

1991年4月、地球環境室を設置し、12月には地球環境対策推進委員会(委員長:副社長)を設立、第1回地球環境対策推進委員会において当社の取り組み方針を決議し、1991年10月『清水地球環境憲章』を制定しました。その後、2002年4月に改訂し、現在に至っております。

1991年、国際商工会議所(ICC)は『持続可能な発展の為の産業界憲章』を、(社)経済団体連合会(現(一社)日本経済団体連合会)は『経団連地球環境憲章』を制定しています。

環境基本方針

1997年4月、当社は社長名で環境経営の「基本姿勢」、「行動指針」を定めた『環境基本方針』を制定し、全社で環境経営を推進しています。その後、1997年4月、2003年4月、2004年4月、2006年4月に改訂し現在に至っております。

1997年には「地球温暖化防止京都会議」が開催され「京都議定書」が議決され、(一社)日本経済団体連合会では「環境自主行動計画」を発行しています。

基本姿勢

清水建設及びグループ企業は、地球環境憲章の理念にもとづき環境経営を推進することにより、建造物のライフサイクルのあらゆる段階を通じて社会と顧客の期待を超える「環境に調和した製品とサービス」を提供し、価値創造と持続的発展に寄与する。

行動指針

  1. 「環境負荷の少ない事業活動」と「環境の創造と修復」の2つの軸に沿った活動を、環境にかかわる法律、規制、並びに協定等を順守し、「マネジメントシステム」を活用することにより推進する。
  2. 温暖化、資源、自然生態系に大きな影響を及ぼす建設業の特徴を認識し、環境に配慮した建設活動の実現を目指す。
  3. 活動推進の基盤となる環境技術開発に積極的に取り組み、社会に提案や展開を行う。
  4. ステークホルダーとの交流、環境社会貢献、外部機関への支援等を積極的に行い、その情報を社会に発信する。
  5. 環境教育・啓発を推進し、環境行動の基盤である全従業員の意識と知識の向上を図る。

環境方針

ISO14001を認証取得した建築・土木事業部門・エンジニアリング事業本部および原子力・火力本部は、ISO14001規格に則り「環境方針」を定め環境活動の全体的な意図、方向性を表明しています。

2018年版 環境基本方針 建築・土木事業部門

初版制定:
1998年7月28日

建築・土木事業部門
(PDF:527KB)

2017年版 環境基本方針 原子力・火力本部

初版制定:
2009年7月1日

原子力・火力本部
(PDF:126KB)

環境マネジメントシステム

取り組み方針の流れ

当社の環境マネジメントシステムの体系は部門の活動内容により、主に建造物の設計、施工等を担当する「建築・土木事業部門」、エンジニアリング事業を行う「エンジニアリング事業本部」の2つのグループで構成されています。

取り組み方針の流れ

建築・土木事業部門

建築総本部、土木総本部、各支店、本社管理部門、自然共生事業推進室、技術戦略室、技術研究所及び安全環境本部で構成された建築・土木事業部門一括でISO14001の認証を取得しています。建築・土木事業部門の環境方針を定め、環境活動計画に展開しています。計画は建築・土木事業部門レベルから各部署・各作業所(プロジェクト)まで各階層で作成し展開しています。

エンジニアリング事業本部

建築・土木事業部門とは事業内容、領域が異なるため、別途環境方針を定めて環境活動を展開しています。また、ISO14001を認証取得しています。

組織体制

組織体制

SDGs・ESG推進委員会

1993年より全社の環境に関わる最高決議機関として社長を委員長とする「地球環境委員会」を設置しています。2008年度より「CSR・地球環境委員会」、2018年より「SDGs・ESG推進委員会」に改編しました。

建築・土木事業部門

ISO14001の規格に則り、全社環境担当執行役員をトップマネジメントとしています。また、EMS事務局長を任命しています。建築・土木事業部門の各部門長は各部門の環境経営担当者、及び環境推進担当者を任命し環境マネジメントシステムを運用しています。

エンジニアリング事業本部

ISO14001の規格に則り、部門担当執行役員をトップマネジメントとし、品質・環境管理推進責任者を任命し環境マネジメントシステムを運用しています。

安全環境本部 地球環境部(EMS事務局)

建築・土木事業部門の環境マネジメントシステムの事務局として1991年より設置(旧:地球環境室)しています。

ISO14001認証

1997年度に入ると、建設業界はISO14001の認証取得に向け積極的に動き出しました。

当社は1999年3月、海外の支店を除く建築事業総本部及び土木事業総本部の全部門と支店が認証取得しました。当時他社が支店単位で認証取得しているのに対し、全社を単位として建築及び土木事業総本部一括で取得したのは当社がはじめてでした。

その後、組織変更により登録名称を建築・土木事業部門に改め、2003年7月には技術研究所、2006年4月には本社管理部門も認証範囲に加わり現在に至っています。

2017年11月現在、建築・土木事業部門及びエンジニアリング事業本部がISO14001の認証を受けており、これは従業員全体の約95%にあたります。

ISO14001認証事業所一覧

ISO14001認証の取得事業所 認証を取得している事業所比率
国内
  • 建築・土木事業の全部門
88%
海外
  • タイ Thai:タイシミズ社Thai Shimizu
  • ベトナム Vietnam:ハノイ営業所/シミズ・ベトナム社 Hanoi Office/Shimizu Vietnam
  • マレーシア Malaysia:マレーシア営業所 Malaysia Office
  • インド India:シミズ・インド社 Shimizu Corporation India
  • インドネシア Indonesia:ジャカルタ営業所 Jakarta Office
  • 中国 China:清水建設(中国)有限公司 Shimizu Corporation(China)
  • シンガポール Singapore:シンガポール営業所 Singapore Office
  • 台湾 Taiwan:台北営業所 Taipei Office
  • フィリピン Philippine:シミズ・フィリピン社 Shimizu Philippine Contractors
関係会社
  • (株)エスシー・プレコン
  • (株)シミズ・ビルライフケア
  • 第一設備工業(株)
  • 日本ファブテック(株)
  • 日本道路(株)
  • 清水総合開発(株)PM事業部

事業所に所属している従業員数の比率を採用(大規模事業所中心に認証取得しており、事業所比率は実態に即していないため)

建築・土木事業部門

1999年3月31日認証取得

1999年3月31日
認証取得

1999年3月31日認証取得

1999年3月31日
認証取得

1999年3月31日認証取得

1999年3月31日
認証取得

エンジニアリング事業本部

1998年8月21日認証取得

1998年8月21日
認証取得

1998年8月21日認証取得

1998年8月21日
認証取得

  • エンジニアリング事業本部は建築及び土木事業総本部が認証取得した前年の1998年8月に認証取得しました。
  • 建築・土木事業部門、エンジニアリング事業本部に、全従業員の約95%が所属しています。

国際支店及び海外現地法人

国際支店のうち、日本国内在勤の部署は建築・土木事業部門の認証範囲に加わっています。
海外の営業所、現地法人は各国の状況に合わせて、個別に認証取得を推進しています。

ISO14001取得拠点一覧
国、地域 取得主体 取得時期
タイ
Thai
タイシミズ社
Thai Shimizu
2007年12月
ベトナム
Vietnam
ハノイ営業所/シミズ・ベトナム社
Hanoi Office/Shimizu Vietnam
2008年9月
マレーシア
Malaysia
マレーシア営業所
Malaysia Office
2011年12月
インド
India
シミズ・インド社
Shimizu Corporation India
2015年5月
インドネシア
Indonesia
ジャカルタ営業所
Jakarta Office
2010年6月
中国
China
清水建設(中国)有限公司
Shimizu Corporation(China)
2006年12月
シンガポール
Singapore
シンガポール営業所
Singapore Office
2002年11月
台湾
Taiwan
台北営業所
Taipei Office
2007年11月
フィリピン
Philippine
シミズ・フィリピン社
Shimizu Philippine Contractors
2017年11月

2017年度目標及び実績/2018年度環境活動計画

中期目標と2017年度目標・実績

中期目標(2030年度) 2017年度目標 実績
地球温暖化防止 施工(定量目標)
施工時のCO2排出量、1990年度比で60%削減 排出量25万t‐CO2、1990年度比‐53% 排出量24万t-CO2、1990年度比‐55%
設計(定量目標)
2000m2以上の建築設計案件CASBEE評価Aランク以上 Aランク(1.50)以上 Aランク(2.25)
設計・施工ビルの建物運用時CO2排出量、1990年度比で60%削減 排出量6.3万t‐CO2、1990年度比‐44% 排出量6.3万t‐CO2、1990年度比‐44%
(定性目標)
中層ビルでのZEBの実現 WGによるZEB実現のための検討実施 設計系WGを立ち上げ検討を開始
オフィス(定性・定量目標)
オフィスにおけるCO2排出量、1990年度比で56%削減 排出量0.9万t‐CO2、1990年度比‐46% 排出量0.9万t‐CO2、1990年度比‐49%
資源循環 汚染(定量目標)
予防的対応の促進(特に石綿管理) 環境e‐ラーニングの実施 関係者100%受講
(定性目標)
有害物質の管理 作業所での教育の徹底 環境事故による著しい汚染件数0件
廃棄物(定量目標)
建設副産物の減量化、資源化、最終処分率3.0%以下 最終処分率の低減(建設汚泥、一般廃棄物、特別管理廃棄物は除く)4.0%以下 3.50%
建設副産物総量原単位の削減、床面積当たり建設副産物原単位、15.0kg/m2以下 建設副産物総量原単位の削減(建築新築工事)15.8kg/m2以下
(建設汚泥、伐根・伐採材、一般廃棄物、特別管理廃棄物は除く)
14.9kg/m2
(定性目標)
3R活動の推進 副産物重点監査の実施 全部門で実施
原材料(定性・定量目標)
建設現場での水道水使用量の削減 水道水使用量:前年比較で‐5% 水道水使用量:前年比較で‐22%
自然共生 生物多様性の保全(定量目標)
プロジェクトにおける生物多様性に関わるお客様への提案件数増加、20件以上 プロジェクトにおける生物多様性に関わるお客様への提案件数 14件以上 22件
(定性目標)
生態系保全教育の実施 技術研究所で実施する青少年環境教育「SOA:シミズ・オープンアカデミー」の継続実施 累計5万人受講

団体・イニシアティブへの参加

当社は、国内各社と協力して、環境分野における取り組み向上を図るため、以下に示すさまざまなイニシアティブに参加し、環境経営基盤の精緻化を図っています。

テーマ 団体・イニシアティブ 取り組みの説明
気候変動 CDP Japan Club CDP Japan Clubは、企業や都市に環境関連情報の測定・開示等を促す国際的非営利団体である「CDP」の回答を促進すること、及び気候変動等に関する国際的な情報を共有することを活動目的としています。
当社のCO2排出量削減目標であるエコロジー・ミッション達成や、CDPへの取り組み、また、当社のESGに関する活動目標とも合致していることから、年間を通じて会合に参加しており、情報を共有するとともに、GHG排出に関する年次報告を行っています。2017年「CDP報告会」では「A‐」に選定されました。
一般社団法人日本建設業連合会(日建連)温暖化対策部会 建設業全体の、施工時に排出するGHG削減活動を推進する部会活動に、部会委員とWGリーダーとして参画しています。
作業所や取引業者への各種教宣資料の作成や、施工時CO2調査手法構築に携わるとともに、当社のエコロジー・ミッション、施工時CO2排出量調査に反映しています。
廃棄物 一般社団法人日本建設業連合会(日建連)建築副産物部会、土木副産物部会 建設業界における建設副産物の諸施策の企画・立案・実施する部会活動に、部会委員、再生利用分科会の主査として参画しています。
建設副産物の削減・有効利用等の国の施策への対応、建設工事に係る環境関連法改正への対応等、建設副産物の適正処理・リサイクルの推進に向けた活動を実施しています。
建設六団体(日建連・全国建築業協会他) 建設六団体が開催する実務者向けの講習会に講師を派遣しています。
また、講習会の教育資料の作成にも携わっています。
公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター) 廃棄物処理法で規定されている法定講習会を適切に実施する教育研修運営委員会の委員として参画しています。
建材メーカーとのサプライチェーンリサイクルの展開 環境大臣認定の再生利用制度を活用し、石膏ボードをはじめとした国内各種建材メーカーとダイレクトなリサイクルシステムを推進しています。
環境公害 一般社団法人日本建設業連合会(日建連)環境公害対策部会 建設工事から発生する騒音、振動、水質汚染などの公害防止と建設副産物の発生抑制、再資源化、適正処理の促進等を目的とした活動に、部会委員として参画しています。
作業所での点検・指導、講習会の開催、教育資料の作成に携わっています。
生物多様性 経団連自然保護協議会 当社専務執行役員が協議会副会長として参画し、経団連自然保護基金によるNGOの自然保護活動支援を推進しています。
協議会企画部会メンバーとしても参画し、「経団連生物多様性宣言・行動指針」の改訂、東北復興支援プロジェクト、NGO活動報告会、生物多様性の本箱寄贈等に携わっています。
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン) 有識者及び企業代表者で構成される評議委員会委員として参画し、理事会での検討事項への意見や議決事項の承認を行っています。
企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB) 多様な企業が共同で国内外の生物多様性の保全に貢献することを目指す活動目的に賛同し、会員企業として、各種のWGに参画し、企業横断での生物多様性への貢献に寄与しています。
「企業の森づくり入門講座」や、企業緑地等でのいきもの観察会を、同時多発的に行い、それを発信する「JBIBいきものDays」の企画・開催等に携わっています。
一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC) 前身であるJBIBのWG活動における認証制度の企画段階より参画するとともに、いきものと人が共生できるしくみの「創造」「検証」「事業化」を目的として設立されたABINCにも会員企業として、各種のWGに参画し、いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)の普及・啓発に寄与しています。
一般社団法人日本建設業連合会(日建連)生物多様性部会 建設業全体の生物多様性保全活動を推進する部会活動に、委員として参画しています。
他団体との協働を推進するWGリーダーとして、生物多様性配慮事例の視察見学会(JBIBとの協働)、有識者講演会、大学への生物多様性出前講座等の企画・開催等に携わっています。
環境全般 一般社団法人日本建設業連合会(日建連)環境経営部会 環境経営の充実と促進をテーマに、建設業関連環境法令集の監修、建設業の環境自主行動計画のとりまとめ発行等に参画しています。
加えて部会長と委員(2名)として、異業種や先端事例の視察見学会、有識者講演会、大学への出前講座を実施。更に日建連派遣委員の形で、産業環境管理協会の評価委員、環境ISO日本委員会委員、エコアクション21建設業ガイドライン作成委員として各種貢献をしています。
エコファースト推進協議会 2018年8月に環境の分野において「先進的、独自的でかつ業界をリードするような事業活動」を行っている企業であることを環境大臣が認定する「エコ・ファースト企業」に認定されました。ファースト企業と連携して活動を推進していくことを目的に参画しています。
2018年12月に開催されたエコプロ2018では、エコとわざコンクールにて企業賞「清水建設賞」として受賞作品を小学5年生の「面倒でも分別 その心がけが 未来を変える」を選定しました。

法規制遵守

2017年度までの4年以上にわたり、環境法令違反による行政処分、生活環境に影響を与える事故はありませんでした。