不動産開発

「多様性」と「機能性」を追求した シミズの中規模オフィスビル開発

不動産開発

不動産開発「多様性」と「機能性」を追求した
シミズの中規模オフィスビル開発
2018.11.29

波打つステンレスパネルに外構の緑が反射する「G-BASE 田町」のエントランス(左)、
外光をふんだんに取り入れた「秋葉原アイマークビル」のリフレッシュスペース(右)

総合建設会社として「建物」を知り尽くしたシミズが、中規模のオフィスビルを開発したら ―。その答えが二つの形になりました。
“働き方の多様性”に応える先進的オフィス「G-BASE 田町」。ハイスペックな「ecoBCP※1を実現したシミズブランドオフィス「秋葉原アイマークビル」。対照的な2つのオフィスビル開発を紹介します。

  • ※1ecoBCP…平常時の節電・省エネルギー(eco)対策と非常時の事業継続(BCP)対策の両立

入居企業が自由に創るワークプレイス【G-BASE 田町】

JR田町駅の周辺は、古くからある伝統的なメーカー企業に加え、近年では若い成長企業の進出も目立っています。また、品川―田町間に新駅開業も控えており、さらなる発展の可能性を秘めた地域です。その注目エリアに、2018年1月、三井不動産との共同開発である「G-BASE 田町」が完成しました。

「G-BASE 田町」。外装デザインは企業や立地の成長性を“大樹”として表現している
「G-BASE 田町」。外装デザインは企業や立地の成長性を“大樹”として表現している

テナントとして想定したのは、「先進的な働き方」への感度が高い新興成長企業。一般的なオフィスとの差別化を図るため「スケルトン仕様」を採用し、天井部の開放感を確保するとともに、入居企業が好みの内装デザインを施せ、設計の自由度が高い仕様となっています。

内装の自由度を高めるスケルトン仕様の貸室
内装の自由度を高めるスケルトン仕様の貸室
ポリッシュコンクリート仕上げの床が美しい基準階エレベーターホール
ポリッシュコンクリート仕上げの床が美しい基準階エレベーターホール

一方、多様な働き方を後押しするための試みも随所に盛り込んでいます。外構には緑地エリアを広く取り、ベンチやハンモックを配置したほか、東京タワーを一望できる屋上庭園を設置。自転車通勤に対応した屋内駐輪場を併設したテナントラウンジには、シャワールームとロッカールームが設けられ、休憩時間や終業後のランニングなどでも利用できます。

東京タワーを一望できる屋上庭園
東京タワーを一望できる屋上庭園
自転車通勤に対応したテナントラウンジ
自転車通勤に対応したテナントラウンジ

「建物の外観デザインは、一本の大樹をイメージしたもの。外装には樹皮を模した凹凸を入れています。入居企業が共に大きく成長していけるように、という願いを込めました」と語るのは、当ビルの開発を担当した投資開発本部の名畑友晴。
また、ビル内各所に施したポップなデザインはテナントからも好意的に受け入れられました。

投資開発本部の担当者。左から部長の種村尚之、主査の大島新、名畑友晴、主査の金子淳
投資開発本部の担当者。左から部長の種村尚之、主査の大島新、名畑友晴、主査の金子淳

先端技術を結集した安全・快適なオフィス空間【秋葉原アイマークビル】

ソフト面のアイデアがふんだんに盛り込まれた「G-BASE 田町」に対し、シミズが持つ最先端のハード技術を結集したオフィスビルが、2018年3月竣工の「秋葉原アイマークビル」です。最寄りのJR・東京メトロ「秋葉原」を含む6駅が徒歩10分圏内という交通利便性の高い立地であり、4月1日に満室稼働でオープンしました。

「秋葉原アイマークビル」。ハイスペックな環境対応機能と事業継続機能とを備えている
「秋葉原アイマークビル」。ハイスペックな環境対応機能と事業継続機能とを備えている

当ビルでは「ecoBCP」を徹底的に追求しました。「eco」については、冷温水を循環させた放射パネルを通じて室内温度を快適に保つ「放射空調システム」や、照明を制御する「昼光センサー」、光を上部の小窓から室内に効率的に取り込む「ライトシェルフ(庇)」の設置などにより、標準のビルに比べ50%以上の省エネルギーを達成。複数企業が入居するマルチテナントオフィスで首都圏初となる「ZEB Ready」※2の第三者認証を取得しています。さらに、建築物の国際的な環境性能評価システムである「LEED」※3ゴールド認証も取得しています。

  • ※2ZEB Ready…一般的な建物と比較してエネルギー消費量が50%以下のビルのこと。
  • ※3LEED…米国グリーンビルディング協会が運用する環境性能評価システム。
放射空調と一般空調のハイブリットシステムにより、温度ムラのない快適なオフィス環境を提供
放射空調と一般空調のハイブリットシステムにより、温度ムラのない快適なオフィス環境を提供
特許技術「PS Hy-ECOS構法」により、310坪超の無柱空間を実現したオフィスフロア
特許技術「PS Hy-ECOS構法」により、310坪超の無柱空間を実現したオフィスフロア

一方、「BCP」については、巨大地震に備えて免震構造を採用。また、本線が停電しても予備電源線から電源供給が受けられる「2回線受電」や、72時間対応の非常用発電機、断水対策として高架水槽や緊急用排水槽を備えるなど、徹底した防災対策を施しています。

担当の大島新は「外周の柱・梁をRC造とすることで剛性を高めるとともに、RC柱とS梁の接合部にシミズの特許技術『PS-Hy-ECOS構法』を採用し、奥行き20mを超えるロングスパン化と1フロア310坪超の無柱空間を実現していることも大きな特長です」と語ります。

エントランスロビーに外構エレメントを引き込み、外部空間との一体感を演出
エントランスロビーに外構エレメントを引き込み、外部空間との一体感を演出
外光の入る明るいトイレ。化粧ポーチなどが入れられる小物ロッカーを備えている
外光の入る明るいトイレ。化粧ポーチなどが入れられる小物ロッカーを備えている

シミズにしかできない“尖った提案”でエリアを活性化

シミズの強みは、投資開発、営業、設計、施工の部隊がそれぞれの立場で開発プロジェクトについて提案し合い、一体となって考え、つくり込めるところにあります。

「オフィス立地として、将来開発されていくであろうエリアにいち早く目を向け、その土地の特性を加味した尖った提案によって、お客様に喜んでいただきたい。そのために、アイデアや技術を惜しみなく投入していきます」と種村尚之と金子淳は語ります。
今後もオフィスビル開発において、シミズのチャレンジは続きます。

プロジェクト概要

G-BASE 田町 秋葉原アイマークビル
所在地 東京都港区芝5-29-11 東京都台東区台東1-30-7
工期 2016年3月〜2018年1月 2016年6月〜2018年3月
構造・規模 S造 18F-PH2 S造、RC造(一部SRC造) 12F-PH1
敷地面積 2,331m2 1,840m2
延床面積 18,242m2 16,014m2
事業主 三井不動産、清水建設 清水建設
設計・監理 清水建設 清水建設
監理監修業務 山下設計
外装デザイン監修 佐藤尚巳建築研究所
共用部・
外構デザイン提案
フィールドフォー・デザインオフィス
壁面グラフィック 山崎若菜

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