遠心力を利用して地盤と構造物の挙動を再現します
地盤や基礎構造物に関する実験を行う施設です。実物を忠実に表現した縮小模型に遠心力を働かせながら実験することで、見かけ上、実物大の実験が行える施設となっています。液状化や斜面崩壊をはじめとする地盤災害の再現や対策工法の開発、パイルド・ラフト基礎や地盤改良などの合理的な基礎構造の開発などを行っています。
実験内容
- 砂地盤の液状化・側方流動現象の再現、対策工法の性能確認
- 斜面崩壊や地すべり現象の再現、対策工法の性能確認
- 杭の押込み・引抜き実験による支持力の確認
- 粘土地盤の圧密沈下の再現、構造物への影響評価
- 地盤~基礎~上部構造の動的相互作用メカニズムの把握
施設の特徴
遠心装置
- 有効半径3.1m、遠心加速度100G、模型搭載重量300kg(振動実験)
- 計測64チャンネル、無線LANによる計測データ収録
- 電磁式振動台
土質試験室
- 一軸圧縮試験機、三軸要素試験機、中空ねじり試験機、三主応力試験機
- ベンダーエレメントおよび超音波センサーによる土質サンプルのせん断波速度測定
実験例・成果例
- グラベルサポート(簡易液状化対策)
- 格子状地盤改良の設計法(液状化対策)
- 地中構造物の液状化時浮上がり防止工法
- 控え鋼矢板による側方流動防止工法
- セメント改良地盤の非破壊検査法(Vs-QUICシステム)
- 石垣崩壊シミュレーション・修復支援システム