省エネのカギ「施設を知り、エネルギーを効率的に使う」
省エネのカギは、無駄を省くこと。当たり前のように聞こえますが、快適性を損なうことなく、
無駄を省くためには、施設の利用状況を充分に把握する必要があります。また、自然エネルギーの利用も有効です。
照明、空調を無駄なく運転する
人が利用する施設には、照明、空調をはじめ、エネルギーを使う設備が多く設置されています。人がいる場所に十分なエネルギーを供給する一方で、人のいない場所、使われていない設備へのエネルギーの浪費はできるだけ避ける。施設の利用状況と設備の運転状況を把握し、エネルギー利用の最適化を図ることがポイントです。
自然の力を施設に取り込む
太陽光、風力、地中熱など、十分に活用されていないエネルギーは、まだまだ沢山あります。自然の力を電気や熱に変えて施設の中に取り込むことで、これまで使われていなかった未利用エネルギーを使うことができます。また自然エネルギーの活用は施設のエネルギー面での自立性を高めることにもなり、非常時にも安心です。
エネルギーを上手に作って賢く使う
エネルギーは需給のバランスが非常に大事です。作りすぎても使いすぎてもバランスを崩すことになるので、全体を上手に管理する必要があります。これがいわゆるエネルギーマネジメントといわれるもので、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)はその究極的な形と言えます。さらに、エリア的な広がりで需給バランスを管理する、スマートグリッドもすでに実用段階にあります。
限りある資源を大切に使う
地球上の資源はすべて有限です。一方で私たちの生活は資源を使うことで成り立っています。石油や天然ガスといった化石燃料はもちろんのこと水や空気も例外ではありません。サステナブル社会の実現には、限りある資源の有効利用が不可欠です。施設で使われる資源の利用を見直し、無駄をなくすことが、持続可能な未来につながります。