緑化・生態系保全のカギ「環境に配慮し、生態系保全に貢献する」
建設行為は少なからず環境変化を伴います。環境の変化を的確に捉え、影響を最小限に抑えることも
施設を使い続ける上では重要なカギになります。施設を緑化し、環境を整える
一定規模以上の建築物の新築や増築を行う場合に敷地の一定割合以上の緑化を義務づける「緑化地域制度」などが施行され、施設の緑化は環境保全のみならず、法令遵守の点からも重要な課題となっています。限られた敷地内でより多くの面積を緑化するためには屋上緑化が最適です。また、大都市圏では、壁面緑化を検討されるお客様も増えています。
施設ごとの緑化をつなげ、緑のエリアを広げる
近年は、「緑と水のネットワーク」というコンセプトで、自治体を中心に新たな緑地・緑化整備の取り組みが進んでいます。国家戦略としても生物多様性を確保する動きが加速しており、都市部における大規模再開発では、今後ますます自然環境への配慮が不可欠となります。エリアの緑化では、街区や市区域のレベルで事業立地とその周辺の自然環境を客観的に現状分析・評価することが重要です。
「緑の力」の長期的な影響を把握する
都市部の人工的な緑地が豊かな生物生息空間を作り出し、生物多様性を向上させていることを実証するためには、長い時間を必要とします。都市部の生物多様性を高める技術を実証するために建設された当社技術研究所の大規模ビオトープ「再生の杜」は、完成から10年にわたり、植物や昆虫、鳥類、魚類などのモニタリングを続けています。「再生の杜」で培ったビオトープ建設技術や維持管理技術は、生物多様性に配慮した建設計画に生かされています。