不動産開発

シミズブランドの物流施設の第4弾「S・LOGI(エスロジ)新座」が着工

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不動産開発シミズブランドの物流施設の
第4弾「S・LOGI(エスロジ)新座」が着工

ネット通販市場の好況や、東京五輪の開催に向けて首都圏で道路網の整備が進むことなどを受け、最新設備を備えた機能的な物流施設の需要が高まっています。
そのような中、シミズが開発を手掛ける次世代物流施設「S・LOGI(エスロジ)」の第4弾「エスロジ新座」が、2018年3月30日に着工を迎えます。

シミズブランドの物流施設

エスロジとは、ゼネコンであるシミズの総合力を結集した「安全・安心(ecoBCPおよびシミズグループ一体の管理運営)」、「快適・便利(可変性、IoT対応および充実したアメニティ)」な時代の要請に応えるシミズブランドの物流施設です。
これまでに、「エスロジ横浜」「エスロジ市川」「エスロジ久喜」が稼働。エスロジ横浜とエスロジ久喜は、「極めて優れた『環境・社会への配慮』がなされたビル」として、2016年にDBJ Green Building認証を付与されています。

エスロジ横浜(2007年竣工)
エスロジ横浜(2007年竣工)
エスロジ市川(2008年竣工)
エスロジ市川(2008年竣工)
エスロジ久喜(2014年竣工)
エスロジ久喜(2014年竣工)

エスロジの開発を手掛ける投資開発本部主査の渡邉哲郎と、橋本英樹は次のように語ります。
「プロジェクトの発端は、2005年に、当社で保有する固定資産物件の有効活用という命題が与えられたことでした。当時は物流賃貸マーケットの黎明期で、物流不動産プレーヤーも限られていましたが、特定テナント向けの施設(BTS※1)を計画し、リスクを限定して事業に取り組みました。その後、リーマンショックの影響で、オフィスのマーケット賃料が大幅に下がった一方、物流施設の賃料はほとんど変動しなかったため、物流施設は景気の波に左右されない安定資産として再評価され、オフィスと並ぶ投資カテゴリーになったのです」。

  • ※1 BTS … Build To Suitの略。入居予定テナントの要望に応じて建築された施設のこと。
投資開発本部の橋本英樹(左)と主査の渡邊哲郎(右)
投資開発本部の橋本英樹(左)と主査の渡邊哲郎(右)

第3弾となるエスロジ久喜においては、当社が造成していた土地区画整理地を取得。その上でテナント企業を誘致し、お客様のニーズに対応したオーダーメイドの物流施設としてサービスを行っています。

集大成と言えるエスロジ新座

2018年3月に着工を迎える第4弾の「エスロジ新座」は、埼玉県・新座市施行の土地区画整理事業地内で、シミズの土木・建築・設計・投資開発が一体となって手掛ける総延床面積約19万m2のビッグプロジェクトです。
渡邉と橋本は「特筆すべきは、利便性抜群の立地」と続けます。「建設地は、都心から25km圏、所沢ICなどの交通結節点至近です。また、新座貨物ターミナル駅至近であることから、鉄道貨物へのモーダルシフト※2に適しており、『ドライバー不足』『環境問題への対応』など、テナント企業の課題解決に寄与できます。加えて、周辺人口も豊富であり、JR武蔵野線 新座駅から徒歩約15分の立地のため、新規の従業員・パートの確保にも有利です」。

  • ※2 モーダルシフト … トラックから鉄道や内航海運に貨物輸送を転換しようとする政策。
エスロジ新座の立地
エスロジ新座の立地

一方、施設計画としても、これまでのシミズのノウハウを結集しています。多様な荷重や階高の設定、倉庫の一部車路化やトラックの接車スペースであるバースの倉庫化など、可変性に富んだ計画としています。また、施設内にカフェテリア・売店・無料Wi-Fiなどのアメニティ設備を設けることで、「働きやすい環境」を提供します。
もちろん、太陽光発電やLED照明、非常用発電機、防災備蓄品などの設置、シミズグループ一体となった管理運営など、安全・安心への取り組みも万全。まさにエスロジの集大成と言える施設なのです。

エスロジ新座プロジェクト概要
所在地 新座都市計画事業大和田二・三丁目地区
土地区画整理事業地内9街区・10街区の一部
開発面積 W棟(パース左側)約 60,703m2(約18,362坪)
E1棟(パース右上)約 18,617m2(約 5,631坪)
E2棟(パース右下)約10,000m2(約3,025坪)
延床面積 W棟 約130,850m2(約39,582坪)
E1棟 約38,566m2(約11,666坪)
E2棟 約19,228m2(約5,816坪)
構造・規模 W棟:S造一部RC造
E1棟:S造一部RC造
E2棟:S造
竣工時期 W棟:2019年秋(予定)
E1棟:2019年冬(予定)
E2棟:2020年春(予定)

(現時点での計画であり、変更される場合があります。)

エスロジ新座配置図
エスロジ新座配置図
  • ※3 マルチ型 … 複数テナントの入居を予定した物流施設

さらに、エスロジ新座は、物流施設として初の「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得しました。これは、一般社団法人 いきもの共生事業推進協議会(ABINC)が、豊かな生態系づくりに配慮した物件を第三者評価・認証するものです。武蔵野の雑木林の再生など、エスロジ新座の生物多様性保全への取り組みなどが評価されました。

今後もマーケットニーズに応えていく

首都圏における物流マーケットは、2017年に過去最高の供給・需要で、2018年も高水準の見通しです。ネット通販関連の貨物は増加傾向で、今後も市場は拡大見通しとなっています。また、低温倉庫や危険物倉庫などの特殊倉庫のニーズも見られます。さらに、自動化・省人化に向けたAI・ロボット分野の物流参入が活性化するなど、求められる施設仕様・設備に変化が見られます。
シミズは今後も、自社の総合力を結集して、マーケットニーズに応えた物流施設の開発を手掛けていきます。

記載している情報は、2018年3月29日現在のものです。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。

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