UE-Net(都市生態系ネットワーク評価)

都市生態系ネットワーク評価システム「UE-Net」の基盤データベースを拡充しました。これにより、都心7区、約200km2の地域については、開発案件の緑化計画を入力するだけで周辺の生態系ネットワークへの影響を「見える化」できるようになりました。実用化第一弾として、東京都が行う生態系ネットワークの評価において、臨海副都心地域を含む、約25km2の領域にわたり環境指標生物の生息適性を見える化しました。

概要

草地や樹林などの緑地の多様性、周辺の緑の連続性、林縁環境や水辺の長さといった空間データと、生物多様性の保全・創出のベンチマークとなる現状の生態系ネットワークの評価データを作成し、双方を一体化、新たなデータベースとして整備しました。

空間データは、高解像度の人工衛星画像データをベースに作成しました。植物の葉緑体を構成するクロロフィルは、可視光線の外にある近赤外域の電磁波を強く反射する特性があります。この特性を利用し、電磁波の反射強度を解析することにより、画像データから緑地を抽出の上、例えば落葉樹、常緑樹、高茎草地、低茎草地などの植生タイプ別に分類し、データベース化しました。また、植生タイプは50cm四方を一単位として詳細に表示することができるので、生態系ネットワーク評価精度が一層向上しました。

生態系ネットワークの評価データ

指標生物として、鳥類よりモズ、シジュウカラ、コサギ、チョウ類よりムラサキシジミ、ヒメアカタテハの計5種類を選定し、各々の棲み易さや生息に適した緑のネットワーク状況(生息適地ネットワーク)について、空間データを利用して分析し、さらに地図化したものです。

コサギ(水鳥)の生息適性ネットワーク評価図
コサギ(水鳥)の生息適性ネットワーク評価図

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