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文化・芸術

100年前に建てられた近代和風建築を復元

平成25年4月14日に開園した世田谷区の「二子玉川公園」内で、約100年前に建てられた近代和風建築「旧清水邸書院」を復元し、区に寄贈しました。これは、当社の社会貢献活動の一環として、また建築文化を継承することを目的に実施したものです。

当建物は、近代和風建築として文化的価値が高いという評価を受け、公園開園と同時に区の有形登録文化財に指定されました。

外観全景(二子玉川公園の日本庭園内)
外観全景(二子玉川公園の日本庭園内)
平面図
平面図

「旧清水邸書院」復元までの経緯

旧清水邸書院は、1910~11(明治43~44)年ごろに、台東区中根岸の清水揚之助(清水組元副社長)邸の「離れ」として新築されたものです。その後、1919(大正8)年に世田谷区瀬田に移築され、それから60年後の1979(昭和54)年に解体されました。その際文化的価値が高い近代和風建築として解体部材が世田谷区に寄贈され、そのまま30年以上にわたって倉庫に眠っていました。

その後、区立初の本格的な日本庭園を備えた二子玉川公園の整備計画が進む中で、ゆかりの地に近い公園内に旧清水邸書院を復元する計画が浮上し、当社が協力することで実現したものです。

当時の高度な木造技術・洗練された装飾と職人の想いを未来につなぐ

旧清水邸書院は、11畳の「書院」と5畳の「次の間」で構成されています。

建物部材として、主要部には日本栂(つが)の柾目(まさめ:平行な木目)材、床柱には桑が使われています。これらの材料は、今ではなかなか揃えられない良質で希少な木材で、当時の工事に携わった方々の意気込みが感じられます。

また、復元の手掛かりとなる古い写真からは、欄間の装飾や竹で組んだ下地窓、押入れの金襖などに職人の技術の確かさが確認できました。

復元に当たっては、当時の高度な木造技術や洗練された装飾を再現すると同時に、現行建築基準法による耐震性を確保するなど、100年前の意匠と現代の耐震性の融合を図りました。建築文化の継承、豊かな社会づくりのため、伝統建築に込められた当時の職人の技術・想いを未来につなぐことができたのではないかと思っています。

端正な細工が施された室内(書院・次の間)
端正な細工が施された室内(書院・次の間)

地域の中学生を歌舞伎座へ招待

2017年3月歌舞伎座(東京都中央区)において、当社貸切観劇会を開催し、近隣の中央区内の4中学校からも3年生約450名を観劇会にご招待いたしました。

歌舞伎を通じて、次世代を担う青少年が日本の伝統・文化について興味を持ってもらうことを目的としています。

授業の一環として観劇した中学生
授業の一環として観劇した中学生