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地球環境

松阪 伊勢寺ネイチャー“あい”ランド

三重県は、尾鷲ヒノキをはじめとして古くから林業が盛んでした。ところが、近年は、森林労働者の高齢化や資金不足、林業の不振から、植樹や手入れが十分されない森林が多くなり、その荒廃が危惧されています。
そして今、対策として三重県は、土地所有者と企業を引き合わせ、森林再生活動のためのパートナー作りに力を入れています。
その趣旨に賛同し当社は土地所有者と森林保全協定を締結しました。ブランド牛で有名な松阪市にある伊勢寺町で森林づくりに取り組んでいます。

当社は活動方針として以下の4項目を掲げています。

  1. 当社の工事現場で消費する木材を、少しでも多く補うため森林育成に貢献します。
  2. 森林づくりにより、CO2削減に貢献します。
  3. 森林づくりにより、豪雨発生時の土砂崩壊を少しでも抑止します。
  4. 地域密着の活動により、地元の方との結びつきを深めます。

平成20年から活動をスタートし、現在は、春季3回、秋季3回の年6回の活動を行っています。具体的には、昔ながらの里山の再生を目指して、毎年1ヘクタールずつ除伐や間伐、植林を実施し、森の活性化に取り組んでいます。加えて、遊歩道の開設など、多くの人が自然に親しんでもらえるような環境作りを行っています。
地域交流の面では、地元の小学生を対象に自然観察会の実施や、幼稚園児の親子が作成した巣箱を設置するなど、地元の方と一緒に活動に取り組んでいます。

除伐や間伐植林
遊歩道の開設
自然観察会

ツルのねぐら整備

山口県周南市にある八代盆地はナベヅルの飛来地として知られています。日本では八代盆地のほかに鹿児島県出水市の2か所にしか渡来せず国の特別天然記念物に指定されているほか山口県の県鳥でもあります。
ナベヅルはツル科の鳥でシベリア南東部で繁殖し、冬は日本で越冬する渡り鳥です。渡来時期は10月下旬から3月上旬です。くちばしの先から足の先までが約100㎝あり、翼を開いた長さは約180㎝ほどになります。
明治時代初年からナベヅルの捕獲禁止や昭和60年には保護団が設立され保護活動に取り組まれてきていたが、八代盆地に渡来するナベヅルは昭和15年の355羽をピークに年々減少傾向にありました。

ナベヅル
ナベヅル

そのような中ねぐら周辺の道路改良工事に当社開発のエコロクリートが採用されこれを機にボランティアの誘いがあり平成9年より参加し始めました。 活動の概要は年2回春と秋に有志10名~20名が参加し地元の方々と協力してねぐらの草刈りやえさ場の整備などを行っています。
その他鹿児島県出水市に渡来したナベヅルのうち、けがなどで保護されたツルを八代に移送し治療後放つなど八代へ渡来するツルの数を増やそうと取り組んでいます。また、この活動は地元の方のみならず周南市教育委員会からも表彰され広く認知されるようになりました。今後もこの活動を継続することでナベヅルの渡来環境整備に寄与できればと考えています。

ねぐらの草刈り
えさ場の整備

動物たちの道づくり(アニマルパスウェイの設置)

とても多い動物の交通事故死

野生動物は、高速道路だけで実に年間3万5千匹が交通事故で死んでいます。タヌキなど地上を歩き回る動物については、道路の下に横断用のトンネルを設置するなど、交通事故防止のための対策が比較的浸透してきました。しかし、リスやヤマネといった木の上で生活する動物(樹上性動物)の交通事故防止対策は、実施例が非常に少ないのが現状です。

そこで清水建設は、アニマルパスウェイ研究会※に2004年の結成当初から参画し、こうした樹上性動物のための通り道づくりを推進しています。

(公財)キープ協会やまねミュージアム、二ホンヤマネ保護研究グループ(NGO)のほか、清水建設を含む民間企業4社が参画。

交通事故

普及してきたアニマルパスウェイ

研究会結成当初は、どういった構造であれば動物が使いやすいか試行錯誤を繰り返しました。そして数々の検討の結果、橋の上部を三角形にすると、リスやヤマネなど多くの小動物にとって使いやすいということがわかりました。

これまでに山梨県北杜市に2ヵ所のほか、栃木県那須町の那須平成の森1ヵ所(環境省設置)の計3ヵ所にアニマルパスウェイを設置してきました。いずれのパスウェイも、その後のモニタリングにより、リスやヤマネなどの小動物が利用していることが確認されています。

こうした取り組みは、社会的にも徐々に認知されてきており、2008年には土木学会の環境賞を、2010年には、いきものにぎわい企業活動コンテストで環境大臣賞を受賞しました。今後も引続きアニマルパスウェイの普及に努め、動物の交通事故が少しでも減るよう活動していきたいと思います。

アニマルパスウェイ
アニマルパスウェイ