サステナビリティボンド(第31回無担保普通社債)

当社グループは、「SHIMZ VISION 2030(長期ビジョン)」に掲げる「安全・安心でレジリエントな社会の実現」、「健康・快適に暮らせるインクルーシブな社会の実現」、「地球環境に配慮したサステナブルな社会の実現」に向けて、さまざまな事業活動に取り組んでいます。当社では、この取り組みの一環として、2022年春に、東京都江東区豊洲エリアにおいて国土交通省スマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトである「ミチノテラス豊洲」の開業を予定しており、今般、当該プロジェクトの建設資金等に活用するため、サステナビリティボンドを発行することとしました。
ミチノテラス豊洲では、環境に配慮した建物に、データプラットフォームとして機能する建物OS「DX-Core」を実装することで、「快適で活力に満ちたQOL(Quality of Life)の高いまちづくり」を目指しており、その成果を全国の都市再生・地方創生プロジェクト等に展開していく考えです。
本サステナビリティボンドの発行及び活用により、幅広いステークホルダーの皆様に対して当社のESG経営に基づく事業姿勢と取り組みをお示しするとともに、今後も人々が豊かさと幸福を実感できる、持続可能な未来社会の実現に貢献してまいります。

サステナビリティボンド概要

名称 清水建設株式会社第31回無担保普通社債
(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)
条件決定日 2021年12月10日
発行日 2021年12月16日
発行総額 100億円
発行年限 5年
利率 0.100%
資金使途 全額を東京都江東区豊洲にて建設した「MEBKS豊洲」「交通広場デッキ(豊洲MiCHiの駅)」の建設資金、データプラットフォームやサービスアプリケーションの構築費のリファイナンスに充当
主幹事 みずほ証券株式会社
取得格付 A+ 株式会社格付投資情報センター(R&I)

適格性に関する第三者評価

当社は、本サステナビリティボンド発行にあたり、国際資本市場協会(ICMA)の「ソーシャルボンド原則2021」(SBP2021)、「サステナビリティボンド・ガイドライン2021」、「グリーンボンド原則2021」(GBP2021)、環境省の「グリーンボンドガイドライン2020年版」及び金融庁の「ソーシャルボンドガイドライン2021年版」に適合する旨のセカンドオピニオンを株式会社格付投資情報センター(以下、R&I)から取得しております。

R&I セカンドオピニオン:企業等が定めるサステナビリティボンドのフレームワークが、サステナビリティボンド・ガイドライン等に適合していることを評価する、R&Iの意見。
詳細は、ESG関連格付投資情報センター(R&I)をご覧ください。

本サステナビリティボンドに関する投資表明

本サステナビリティボンドへの投資表明をしていただいた投資家をご紹介いたします。

投資表明投資家一覧(五十音順)

  • 株式会社オーテック
  • 信金中央金庫
  • 住友生命保険相互会社
  • 大東京信用組合
  • 株式会社筑邦銀行
  • トーア再保険株式会社
  • ニッセイアセットマネジメント株式会社
  • 日本地震再保険株式会社
  • 株式会社八十二銀行
  • 株式会社東日本銀行
  • 株式会社宮崎太陽銀行

レポーティング

調達資金の充当状況

調達した100億円を東京都江東区豊洲にて建設した「MEBKS豊洲」「交通広場デッキ(豊洲MiCHiの駅)」の建設資金、データプラットフォームやサービスアプリケーションの構築費のリファイナンスに全額充当いたしました。

資金充当したプロジェクトの概要

<MEBKS豊洲>

敷地面積 約 16,110m2
延床面積 約 88,174m2
用  途 オフィス、店舗、駐車場、交通広場、広場状デッキ
構造・規模 鉄骨造(免震構造)、地上12階、塔屋1階
設計施工 清水建設株式会社
工  期 2019年4月~2021年8月

<交通広場デッキ(豊洲MiCHiの駅)>

延床面積 約 1,700m2
構  造 鉄骨造
設計施工 清水建設株式会社
工  期 2020年9月~2021年8月

〈データプラットフォーム、サービスアプリケーションの構築〉

  • 建物OS「DX-Core」整備
  • API整備(建物側とクラウド側をつなぐインターフェイスシステム)
  • データ収集関連機器
  • 都市OS整備及びデータプラットフォーム連携
  • オープンイノベーション・システムサービス(サービスアプリケーション開発費用 他)

環境改善効果・社会的成果

ミチノテラス豊洲 DX基盤(建物OS)の社会実装化
アウトプット DX基盤(建物OS)の社会実装化の概要
・防災情報サイネージの設置
・インクルーシブ・ナビの利用
・建物OSと都市OSの連携 他
アウトカム DX基盤(建物OS)関連アプリケーションの実装実績 ※一例をご紹介します。
・防災情報サイネージの設置
オフィス棟 (MEBKS豊洲)2階 10箇所
交通広場デッキ 1箇所
・ミチノテラス豊洲でのインクルーシブ・ナビの利用回数 199回
(ミチノテラス豊洲開業2022年12月1日~2023年11月30日実績)
・建物OSと都市OSの連携
スマートシティポータルサイトから、オフィス棟(MEBKS豊洲)の1階、2階に1ヵ所ずつ設置したユニバーサルトイレの利用状況等を確認可能。
インパクト DX基盤(建物OS)社会実装化を通じた、豊洲スマートシティを実現しております。
ミチノテラス豊洲 帰宅困難者待機スペース、防災用備蓄品(食糧等)
アウトプット 帰宅困難者の受け入れスペース概要
MEBKS豊洲1階、2階の一部エリア
防災用備蓄品倉庫の概要
MEBKS豊洲2階の一部エリア
アウトカム 帰宅困難者の受け入れ可能人数
200名
防災用備蓄品倉庫の備蓄状況
・保存水 180箱(1箱:2L×6本)
・マジックライス 44箱(1箱:50袋)
・非常用トイレ 36箱 (1箱:100回分)
・毛布 240人分
停電時の緊急用電源の設置状況
MEBKS豊洲屋上に1台設置(ガスタービン方式、2,000KVA)
インパクト 災害発生時における防災拠点としての機能を確保しております。
ミチノテラス豊洲 交通広場デッキ(豊洲MiCHiの駅)
アウトプット バリアフリーな歩行者ネットワークの概要/交通広場デッキ(豊洲MiCHiの駅)の概要
上記、資金充当したプロジェクトの概要をご参照ください。
アウトカム バリアフリー施設の数
エスカレーター 2基
エレベーター 2基
交通広場デッキ2階は水平方向に延びるフラットなデッキを整備しており、新交通ゆりかもめ「市場前」駅から晴海運河まで、 バリアフリーで通り抜けることが可能。
《参考》
オフィス棟(MEBKS豊洲)では、ユニバーサルトイレを各階に1ヵ所ずつ設置しております。
インパクト 障害者に配慮した各種バリアフリー施設を実装しております。
ミチノテラス豊洲 オフィス棟(MEBKS豊洲)
アウトプット オフィス棟の竣工
2021年8月竣工
取得済の認証
・ZEB Ready
・BELS 5つ星(最高ランク)
・CASBEE認証 Sランク
アウトカム オフィス棟における省エネ設備による電力消費削減量(2022年12月~2023年11月実績)
4,413,046.7 kWh
オフィス棟におけるCO2排出削減量(2022年12月~2023年11月実績)
3,489,511.5 kg-CO2
インパクト 環境性能の高いグリーンビルディングの建築を通じた「脱炭素社会の実現」に貢献します。

※期間を示していない場合は、2023年11月末現在になります。

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