2021.08.31
清水建設(株)<社長 井上和幸>が東京・豊洲地区で開発を進めている「(仮称)豊洲六丁目4-2・3街区プロジェクト」の開発区域内で本日、大規模賃貸オフィスビル「メブクス豊洲」が竣工し、10月下旬からテナント企業の入居が始まります。当街区では22年春に、(株)共立メンテナンスが運営するアーバンリゾートホテル「ラビスタ東京ベイ」、街区中央の交通広場のバスターミナル機能を核とした都市型道の駅「豊洲MiCHiの駅」の開業を予定しています。当社は、多様な機能が集積する当街区全体を「ミチノテラス豊洲」と命名し、快適で活力に満ちたQOL(Quality of Life)の高い新たな街づくりに取り組みます。
「メブクス豊洲」の建物規模は地上12階、塔屋1階、延床面積約88,000m2、建物用途は1階が店舗・駐車場・交通広場、2階が店舗・オフィスエントランスホール・広場状デッキ、3~11階がオフィススペース、12階が屋上庭園となっています。建設地は、東京駅から4km圏内に位置し、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)「市場前」駅と隣接する他、首都高速道路「豊洲I.C.」にも近接しています。周囲には豊かな緑、穏やかな水景が広がり、都心近接の利便性と豊潤な自然が調和する希少な立地環境にあります。
オフィス施設としての特長は、「多様性・機能性・快適性」を追求し、テナント企業が自ら新しいワークプレイスを創出できるオフィス環境を提供していることです。1フロア約2,000坪の専有部は、広範なヘビーデューティーゾーンや給排水対応スペースを備えており、フレキシブルなレイアウトが可能です。また、3階・9階・11階は天井高を3.5m(11階の一部は天井高6.0m)とし、研究開発施設、テストキッチン、ショールーム、スタジオなど多様な利用方法に応える設えとしています。各フロアの外周にはバルコニーを配置し、仕事の合間にいつでも眺望、自然光、風を感じ取ることができる快適な執務環境を創出しています。
また、フロア中央の共用部はやわらかな自然光が降り注ぐアトリウムとなっており、解放感に溢れた空間内にワーカーの交流の場となるコミュニケーションカウンターやコラボレーションスペースを配置しています。最上階の屋上庭園にはベンチやパントリーを設えており、憩いの場や屋外ワークプレイスとして利用できます。
一方、メブクス豊洲の運用面での特長は、建物内の建築設備やIoTデバイス、各種アプリケーションを容易に相互連携できる建物オペレーティングシステム「DX-Core」を実装していることです。施設稼働後、DX-Coreのデジタルプラットフォーム機能を活用し、館内施設の混雑状況確認や会議室予約などオフィスワーカーの生産性・利便性向上に資する先進的サービスを、専用ポータルサイトを介して提供します。また、DX-Coreはサービスのバージョンアップにも容易に対応できるため、時代やニーズの変化を踏まえて提供サービスをアップデートしていく予定です。
メブクス豊洲、ラビスタ東京ベイ、豊洲MiCHiの駅を包含する「ミチノテラス豊洲」は、国土交通省がスマートシティ先行モデルプロジェクトの一つに選定した「豊洲スマートシティ」のエリア内に位置しています。当社は、ミチノテラス豊洲を豊洲スマートシティの推進拠点と位置づけ、様々な人・技術が交差する“CROSS POINT”として日々アップデートする新たな街づくりを進めていきます。
以上
≪参 考≫
「メブクス豊洲(MEBKS TOYOSU)」計画概要
所在地 | 東京都江東区豊洲六丁目4番34号 |
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敷地面積 | 約16,110m2 |
用途 | オフィス、店舗、駐車場、交通広場、広場状デッキ |
構造・規模 | 鉄骨造(免震構造)、地上12階、塔屋1階 |
延床面積 | 約88,174m2 |
事業主 | 清水建設株式会社 |
設計施工 | 清水建設株式会社 |
工期 | 2019年4月~2021年8月 |
豊洲MiCHiの駅
オフィス棟(メブクス豊洲)とホテル棟(ラビスタ東京ベイ)の中間に配置した交通広場のバスターミナル機能を核に、交通結節、憩い・休憩、情報発信、災害時対応など様々な機能を来街者に提供する日本初の“都市型道の駅”。交通広場には、都心と接続する東京BRT(バス高速輸送システム)、羽田・成田空港と接続する高速バスが乗り入れる予定。その上部を覆う約1,700m2の広場状デッキは、来街者の憩い・交流の場、地域と連携した社会参画、交流、賑わいの場として活用するほか、飲食・物販機能として、(株)Mellowの移動型店舗サービスを導入予定。
建物オペレーティングシステム「DX-Core」
建物内の建築設備やIoTデバイス、各種アプリケーションの相互連携の基盤となる基本ソフトウェア。APIを介してDX-Coreと接続された設備機器・デバイス群の制御アプリケーションをビジュアルツール上で連結するだけでデバイス間の連携機能を構築でき、新規サービスの導入やサービス機能のアップデートに迅速かつ柔軟に対応できる。
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