スマートシティなど快適で魅力ある地域の計画やまちづくりに貢献します
都市空間技術センターは、快適な都市空間の基盤となる風・音環境に関する技術や、次世代都市の価値創造につながる各種評価手法を研究開発するとともに、歴史建造物の価値を尊重しながら活用を図るための研究に取り組んでいます。
風・温熱環境
風洞実験または数値流体シミュレーションを用いた風環境・風荷重評価により、建物レベルから都市レベルに至る「風」の諸問題解決を支援します。また、屋外温熱環境評価により都市のヒートアイランド現象の緩和にも貢献します。
音環境
無響室や残響室、遮音・床衝撃音実験室などでの音響実験と波動理論に基づく高度な解析・シミュレーション技術を用いて、音楽ホールやアリーナなどの最適な音響設計を支援します。また、建物内外の騒音問題の解決やオフィス等の快適な音環境創造を目指し、さまざまな独自技術の開発をしています。
ICTを活用したまちづくり
先進的なICT技術、ビッグデータ、AIなどを活用した建物やまちの価値評価手法などを開発し、スマートシティの実現に貢献します。
歴史建造物の保存・修復
歴史的価値を尊重しつつ活用を図るための保存、修復に関する研究に取り組んでいます。歴史建造物は現在に至るまでさまざまな改修を受けており、その履歴を建物自体の痕跡だけでなく、文書、古写真などの史料調査を通じて明らかにし、歴史的価値を判断します。また、建築史料のアーカイブ化および利活用に関する研究にも取り組んでいます。
ホテルニューグランド レインボーボールルーム 1927年竣工時(上)と2016年改修工事竣工後(下)
改修工事では、天井の耐震性向上とともにデザインの細部まで忠実に再現した