不動産開発

R&Dにも対応できるフレキシブルな次世代ワークプレイス「横浜グランゲート」が竣工

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不動産開発R&Dにも対応できるフレキシブルな次世代ワークプレイス
「横浜グランゲート」が竣工

躍進を続ける都市、横浜みなとみらい21地区に2020年2月、大規模賃貸オフィスビル「横浜グランゲート」が竣工しました。2014年にオープンした「横浜アイマークプレイス」に次いで、この地区で2棟目となるシミズの投資開発物件です。
テストキッチンやR&D(研究開発)施設の構築も可能な「フレキシブルフロア」を4フロア設けるなど、入居する企業の多様なニーズに応える高いフレキシビリティを追求。健康・快適性や事業継続性(BCP)にもしっかりと対応するハイグレードな次世代ワークプレイスです。

レイアウトの自由度が高い大規模プレート

地上18階、延床面積約10万m2、総投資額約550億円の「横浜グランゲート」は、シミズ単独では最大となる投資開発プロジェクトです。横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島駅」の直上に位置し、ルーフ付きのペデストリアンデッキでつながった横浜駅へは徒歩7分の距離。羽田空港までは横浜から京浜急行を使って約30分と、利便性の極めて高い立地にあります。

横浜駅からの徒歩ルート
横浜駅からの徒歩ルート
すずかけ通りを挟んで、横浜アイマークプレイスが位置している すずかけ通りを挟んで、横浜アイマークプレイスが位置している
すずかけ通りを挟んで、横浜アイマークプレイスが位置している

先行する横浜アイマークプレイスで培ったリーシング経験を生かし、「よりテナントのニーズに応えられるよう開発コンセプトを練り上げました」と投資開発本部主査の熊澤卓哉は話します。

投資開発本部プロジェクト推進二部の「横浜グランゲート」担当者。左から田中優理、齊藤 諒、主査の熊澤卓哉、山本雄志
投資開発本部プロジェクト推進二部の「横浜グランゲート」担当者。左から田中優理、齊藤 諒、主査の熊澤卓哉、山本雄志

そのコンセプトとは「次世代ワークプレイスの創造」。1フロア約1,400坪(約4,670m2)の大空間は、自由度の高いレイアウトを可能にします。また、研究開発施設やショールームなど多様なニーズに対応するため、1,000㎏/m2の床荷重に耐えられる「ヘビーデューティーゾーン」を広く確保するとともに、給排水対応設備を備えた「フレキシブルフロア」を計4フロア分散配置。最高天井高3.5mの広々とした空間を自由自在に活用できます。
「フロアに内部階段を設置することもできます。例えばラボを挟んで上下フロアを階段でつなぐことでスピーディな動線がつくれ、コミュニケーションを誘発するワークプレイスを実現できます」と熊澤は説明します。

東西断面図。ショールームやテストキッチン、R&Dなど多様な用途に対応するフレキシブルフロアを4フロア備えている
東西断面図。ショールームやテストキッチン、R&Dなど多様な用途に対応するフレキシブルフロアを4フロア備えている
レイアウト自由度の高い1フロア約1400坪の大型オフィス空間
レイアウト自由度の高い1フロア約1400坪の大型オフィス空間

テナントの要望に“オールシミズ”で対応

複数のテナントが入るマルチテナントビルとして開発された横浜グランゲートですが、こうしたフレキシブルな機能性と、シミズのハイスペックな放射空調システム、長周期・長時間地震に免震効果を発揮するデュアルフィットダンパーなどの「ecoBCP」(省エネ機能+事業継続機能)が評価され、集約移転を検討していたソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ(SIPS)を主としたソニーグループの入居が早々に決定しました。入居予定は2020年10月以降。3階から18階までのオフィスフロア全てを同グループのみで使用することになります。
「気持ち良く入居していただくため、1つでも多く要望を叶えようと、テナントの立場に立って対応しました。設計・施工、そしてオーナーもシミズであることの強みを最大限に生かし、ご要望に対して迅速に社内調整を図ることができました」と同部の齊藤 諒は語ります。

3~18階の全オフィスフロアにソニーグループが入居
3~18階の全オフィスフロアにソニーグループが入居
2階のオフィスエントランス
2階のオフィスエントランス
外構
外構

テナントビルでは日本初の「WELL認証」取得を目指して

横浜グランゲートは、テナントビルでは日本初の「WELL認証」を取得予定ということでも注目を集めています。WELL認証とは、健康・快適性に配慮した建物・室内環境を評価する国際認証システムです。 WELL認証の取得に向けて取り組んできた田中優理は、「アメリカで生まれた認証システムなので、それが日本に当てはまるように、どう適切に置き換えていくかで悩みました。ここで得た知見を今後に活かしていきたいと思っています」と語ります。

一方、山本雄志は、1~2階の商業フロアと外構のパブリックアートを担当。「テナント側のプランが横浜グランゲートの持つ雰囲気から外れないよう、テナントと一緒に看板や照明計画などの擦り合わせをしています。このビルが稼働した時、多くの人に足を運んでもらい、『素敵な雰囲気のビルだ』と思ってもらえることを願っています」。

このプロジェクトでは、横浜市の公募で当社が事業予定者に決定して土地を取得する以前から開発コンセプトを固め、リーシング活動を展開してきました。「当初から軸がブレなかったので、基本設計時に多くの要素を盛り込むことができました。テナントに対しても、早期の段階で明確にコンセプトを説明できたことが大きかったです」と熊澤は総括します。

テナントが描く理想のワークプレイスの姿を、一緒になってつくり込んでいく――。 それは、オフィスビルを知り尽くしたシミズだからこそできることだと私たちは自負しています。

横浜グランゲートの夕景
横浜グランゲートの夕景

計画概要

所在地 横浜市西区みなとみらい5丁目1番16他
敷地面積 13503.78m2
建築用途 事務所・店舗・駐車場
構造・規模 S造(免震構造) 18F-PH2
延床面積 100,927.63m2
事業主 清水建設株式会社
設計施工 清水建設株式会社

記載している情報は、2020年4月8日現在のものです。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。