清水建設本社ビル
都市の防災拠点となるゼロ・カーボンビル
2012年5月竣工
これからのオフィスには、利用者の生産活動を加速する快適性はもとより、災害をうけても事業を止めないBCP能力の高さや、少ないエネルギーで業務機能を維持できるeco性能が求められます。
清水建設本社ビルは「都市の防災拠点となるゼロ・カーボンビル」をコンセプトとして、BCP、eco、快適性に対する飽くなき追求を経て建設された、清水建設のモデルオフィスです。
快適な執務空間
オフィスの快適性が企業の業務効率を左右すると言っても過言ではありません。清水建設本社ビルでは、タスク&アンビエントの考え方を照明・空調に導入し、執務空間の快適性とエコの両立を追求しています。照明では外光を積極的に導入し、アンビエント照明を最小化するグラデーションブラインドを採用。空調は、輻射による温度制御と厳密な湿度管理で、柔らかく快適な空気感を作り出しています。
採用技術
ZEBへの取り組み
清水建設本社ビルは、2009年設計時から将来的なCO2排出量ゼロを目指して計画され、徹底した省エネ技術、最先端の創エネ装置に加えて、40年以上の実績を持つ自社開発のスマートBEMSなどの導入によって、省エネ率60%以上を実現しています。これらの取り組みが評価され、CASBEE=9.7(Sランク:過去最高)、LEED GOLD(国内初)、カーボン・ニュートラル認証(国内初)を獲得しています。
採用技術
- 省エネ機能
- エネルギーマネジメント
- 創エネ装置
- 国内最高ランクの外部評価
- CASBEE認証
- LEED認証
- カーボン・ニュートラル認証
地域の防災拠点として
地震などの災害が発生した場合、地域の帰宅困難者を支援する施設としての役割を果たすと同時に、被災地に対する当社の初動対応の中枢として、確実に機能する建物であることが重要と考えています。建物の防災性能を高めた上で、なお発生する可能性のある被害を的確に把握するための技術を実装。さらに、技術研究所で15年以上の実績を持つマイクログリッドを導入し、エネルギーBCPも確保しています。