【イベント報告】教員の民間企業研修を実施

2023年8月2日~4日の3日間、一般財団法人経済広報センターが主催する「教員の民間企業研修」の受け入れを行いました。

当研修は、夏休み期間中に小・中・高等学校などの教員に対して、企業の事業活動に対する考え方や実務内容、人材育成、SDGsへの取り組みなどについて理解を深めてもらい、今後の学校運営などに活かしていただくことを目的としています。当社は2012年から受け入れを開始し、10回目となる今年は、東京都大田区の小・中学校の教員6名が参加しました。

当日は、当社の歴史や事業、SDGsの取り組みについて紹介する講義を実施。加えて、大手建設会社の中で唯一自社で有する木工場や、開発技術の実証や情報発信の場である技術研究所、「心」と「技」の伝承を図る体験型研修施設のものづくり研修センターといった自社施設の見学会も行いました。座学だけでなく、実際に木に触れたり、研修用の型枠モックアップの上を歩いたりなどの実体験をしてもらうことで、建設業についてより理解を深めてもらうことができました。さらに、参加者は、品川区にある立会川幹線雨水放流管工事の現場も見学しました。

本工事は、立会川流域の浸水被害軽減と立会川・勝島運河の水質改善を目的とした雨水放流管を築造するものです。現場見学会は、参加者にとって普段足を踏み入れることのできない工事現場や、放流前のトンネル内部を見学することができる貴重な機会となりました。また近年、台風や集中豪雨により河川の氾濫、浸水被害などが多発していますが、人々に安全・安心な生活を届ける建設業の役割についても知ってもらうことができました。

ものづくり研修センター「鉄筋・型枠モックアップ」で説明を聞く参加者たち
ものづくり研修センター「鉄筋・型枠モックアップ」で説明を聞く参加者たち
立会川幹線雨水放流管のトンネル内部を見学
立会川幹線雨水放流管のトンネル内部を見学

研修最終日には、教員の方々と同世代の当社従業員を交えて意見交換会を実施。「働き方改革」や「仕事上の悩み」などについて議論し、職種や職場環境が異なる相手の立場や意見を共有することで、各々の「気づき」につなげてもらいました。

当社従業員との意見交換会を実施
当社従業員との意見交換会を実施

参加者からは、「教員として教えることは慣れていたが、久しぶりに全く知らない分野を学ぶことで貴重な経験ができた」「研修で学んだ内容を学校教育の場でも活用していきたい」「清水建設の未来を見据えた取り組みや姿勢に感銘を受けた」などの感想が寄せられました。

今回の研修で学んだことを今後の学校運営に活かすとともに、次世代を担う子どもたちへ建設業の魅力を伝えていただけることを願っています。

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