従業員への期待、メッセージ
東:従業員の皆さんに会社の考えを伝える際には、対話の機会を設けることが重要だと考えていますが、その際には会社目線ではなく、従業員一人ひとりを主語にした伝え方を心がけることが、理解や共感を深めるうえでキーポイントだと思っています。
それでは最後に、当社が今後も持続的に成長していくうえで、従業員の皆さんに期待することについてお話しいただければと思います。
社長:サステナビリティ経営は経営者だけが頑張るものではなく、従業員と経営者が一体となって取り組むべきものです。従業員の皆さんが「自分ごと」として捉え、日々の業務や事業活動の中で実践していくことが、当社の未来を切り開き、お客様からの信頼を築く土台になると考えています。その先に、私たちがこれまで築き上げてきた「シミズブランド」があると思いますので、皆さんと一緒にそのブランド価値をさらに高めていきたいと考えています。
岩本:従業員全員が「サステナビリティ」や「サステナビリティ経営」という言葉を理解しなければならないということではありません。大切なのは、日々の業務や考え方が、自然とサステナビリティ経営につながっていくということです。会社というのは実体があるものではなく、従業員一人ひとりの集まりによって成り立っています。したがって、従業員一人ひとりの成長こそが、会社全体の成長を支えているわけです。そういった意味でも、会社としては人財への継続的な投資を行い、様々な施策を通じて、従業員が「自分は会社から期待されている」と実感できるような環境づくりが大切だと思います。
川田:当社は、建設をはじめとする価値の提供を通じて、社会の発展に貢献できる企業です。従業員の皆さんには、自信と誇りを持って仕事に取り組んでいただきたいと思っています。「サステナビリティ」という言葉は使っていませんが、この理念を織り込んだ社是、経営理念、長期ビジョンを有しており、従業員一人ひとりがこれらをしっかり理解して実務において着実に実行していくことで、結果として、サステナブルな会社へと成長していくことができると考えています。ぜひ前向きな気持ちで進んでいってほしいと思います。
田村:会社による投資も重要ですが、従業員の皆さんも受け身にならず、自分が会社にどのように貢献できるかを考える、その両方が大切です。会社として目指すべき方向に対して、枠にとらわれず、自ら一歩踏み出す勇気を持つことが大切です。そうした姿勢が、より大きな自信や誇り、やりがい、そして達成感につながると考えています。
定塚:サステナビリティ経営で最も重要なのは人財の成長です。会社には、働きやすい環境や働きがいのある職場づくり、研修の機会など、人づくりのためのサポートを今後も充実させてほしいと思います。そのうえで、従業員の皆さんには「シミズという土俵で自分に何ができるのか」「どのようにキャリアアップしていくか」をしっかり考えてもらいたいと思います。
東:本日は社外取締役の皆様から貴重なご意見やメッセージをいただきました。最後に社長から一言お願いします。
社長:私は、従業員の皆さんが日々取り組んでいること自体が、既にサステナビリティ経営の一部であると認識してもらうことがスタートだと思っています。
私たちが目指すのは確固たるシミズブランドの確立であり、それに向けては「原点回帰」が重要です。つまり、創業の精神や「論語と算盤」の教えを基盤とすることこそが、サステナビリティ経営そのものだと考えています。その想いを従業員の皆さんにも共有し、ともにシミズブランドの価値をさらに高めていきたいと考えています。
