自然と共生

建設会社がイチゴをつくる!

建設会社がイチゴをつくる!

自然と共生建設会社がイチゴをつくる!

建設会社であるシミズにはさまざまな顔があります。日本の農業の未来を見据え、イチゴづくりをはじめとする農業事業にも取り組んでいるのです。

北海道でイチゴを育てる

北海道・苫小牧の広大な大地、その東部に位置する苫小牧東部工業基地の一角に、巨大なビニールハウスがあります。そこが、当社も参画するイチゴづくりの拠点です。事業主体は苫東ファーム。農林水産省が進める次世代施設園芸導入加速化支援事業として、複数企業の出資で設立された企業です。シミズも同社に出資するとともに、施設の運営に協力しています。

苫東ファーム(株)全景(2016年9月撮影)
苫東ファーム(株)全景(2016年9月撮影)

施設園芸を次の世代につなげる

そもそも、農林水産省がこの取り組みを始めた背景には、施設の大規模集約化によるコスト削減や、ICTを用いた環境制御技術の活用という次世代型農業への転換があります。そこには、効率的な計画生産を行うことで、わが国の施設園芸を次世代につなげていく“サステナビリティ”の視点もあります。
サステナビリティは、当社の重点注力分野の一つ。加えて、これまでに培ってきた環境管理技術やエネルギー管理ノウハウが活用できることから、同事業への参画を決めました。

イチゴ

イチゴの生育に最適な環境を通年維持

苫東ファームは、人工照明による閉鎖形種苗生産施設、太陽光利用型の大規模ハウス、木質バイオマスボイラー施設、集出荷・管理センターなどの設備から構成されています。
環境制御技術を活用してイチゴの生育に最適な環境を通年維持することで、季節に関係なくイチゴの収穫ができることを目指しています。また、生産管理や品質管理、労務管理などの面でも、出資企業のノウハウが活かされています。

全長200mの中央通路/生産性の高い動線計画
全長200mの中央通路/生産性の高い動線計画
一季成り種(冬イチゴ):とちおとめ、紅ほっぺ
一季成り種(冬イチゴ):とちおとめ、紅ほっぺ
四季成り種(夏イチゴ):すずあかね

食料自給率の向上に
つながる取り組み

苫東のイチゴの他にも、当社は関係団体や企業と連携し、
ミニトマトやキュウリなどの大規模栽培に取り組んでいます。
これらの取り組みの成果が他の作物にも
応用できるようになれば、食料の安定供給、
ひいては食料自給率の向上にもつながります。
そのゴールを目指して、これからも
農業事業へのチャレンジは続きます。

キュウリ

Column

林業再生でふるさとづくり

シミズが手がける農林事業の一つに、群馬県川場村における森林資源の地産地消を目指す取り組みがあります。出資・協力する「ウッドビレジ川場」では、民有林2万7200haから発生する間伐材を活用した木材製品の加工・販売を主軸に、加工後の端材を燃料とするバイオマス発電、発電の排熱を利用した農産物の温室栽培、間伐で活性化した森林によるCO2吸収固定量の増加分のクレジット化などを推進しています。
この取り組みは、農山村の活性化や雇用創出を目指す多くの自治体から、地方創生の有力な手段の一つとして注目されています。

木材と製材加工施設
木材と製材加工施設
木質バイオマス ガス化装置
木質バイオマス ガス化装置
製材加工施設内観
製材加工施設内観
農業用温室
農業用温室

記載している情報は、2017年9月1日現在のものです。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。

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