医療施設

世界の人々に健康を

医療施設 世界の人々に健康を

医療施設 世界の人々に健康を

Changi General Hospital Medical Centre, Singapore (2018)

人々の健康を支える医療施設。その建設に携わることは、「論語と算盤」を社是に掲げる清水建設にとって、とりわけ意義深い事業です。当社は日本で培ったノウハウを活かして、海外でもたくさんのプロジェクトに取り組んできました。

山岳地帯に医療をもたらした「ネパール西部地区医療施設」

当社は1978年、ネパールの西部で、医療センターと診療所を整備するプロジェクトを受注しました。これは同国における日本政府無償援助工事(ODA)の第1号です。首都カトマンズの他、ポカラ、ルンビニからインド国境テライ地方にまで至る広い地域に、12の施設を建設するという壮大なプロジェクトでした。
道路も舗装されていない山岳地帯での建設が多く、施工は困難を極めました。この経験が、後の「ネパール・トリブバン大学教育病院及び結核病院」の建設プロジェクトへと繋がっていきます。

ネパール西部地区医療施設

ネパール西部地区医療施設

規模
2階 38棟
延床面積3,974m2
竣工
1980年2月

基礎的医療を市民に提供する「ルサカ郡病院1期・2期」(ザンビア)

アフリカ大陸南部の内陸国ザンビア。総人口の約15%が集中する首都ルサカでは、基礎的な医療サービスを提供できる機関が不足しています。
当社は、1981年より日本のODAとして、ルサカのザンビア大学教育病院の小児科病院や結核研究所等、基盤医療施設や教育施設の建設に携わってきました。
近年、ザンビア保健省は、各地域における診療所の機能拡充により、手術・検査・入院ができる一次レベル病院を増加させることを計画。このプロジェクトに対してJICAは、2013年から無償の資金供与を決定しました。

当社はこの枠組みのうち、ルサカ郡1期(マテロ、チレンジェ)、2期(カニャマ、チャワマ、チパタ)の5つの病院建設に参画。第2の人口を有するコッパーベルト州キトウェ郡でも、地域病院を完成させました。これらの施設により、市民の医療サービスへのアクセスが改善しています。

ルサカ郡チレンジェ病院(2016年)
ルサカ郡カニャマ病院(2021年)

感染症に立ち向かう「野口記念医学研究所 先端感染症研究センター」(ガーナ)

主要疫病の7割以上をマラリアやHIVなどの感染症が占めるガーナ。医療体制も十分ではありません。この状況を改善するため、日本のODAにより1979年に誕生したのが、「野口記念医学研究所」です。そして2018年9月、この研究所の新たな施設として、「先端感染症研究センター」が完成しました。
同センターは、危険度の高い病原体を扱うことができるバイオセーフティレベル3の実験室をはじめ、ウイルス学研究実験室、細菌研究実験室、免疫研究実験室、分子生物学実験室など、最先端の実験施設を備えています。この施設の完成によって、高度で先進的な研究を、より安全に行えるようになりました。

先端感染症研究センター
野口記念医学研究所 先端感染症研究センター

野口記念医学研究所 先端感染症研究センター

規模
3階 3棟
延床面積5,504m2
竣工
2018年9月

最先端医療施設「シンガポール国立がんセンター」

2017年5月、当社はシンガポール初となる陽子線治療施設を備えた大規模病院「シンガポール国立がんセンター」の建設工事を、同国保健省より受注しました。
陽子線治療は、癌の患部にピンポイントで照射して治療するもので、患者の負担が少なく、先端医療として先進国を中心に広まっています。ただ、その施設には放射線を遮蔽する機能が必要です。
当社は、この難度の高い特殊工事に対して、社内の病院建設技術を結集して挑み、2020年5月に無事、竣工させることができました。

シンガポール国立がんセンター

最先端医療施設「国立台湾大学がんセンター 放射線技術及び陽子線治療センター」

台湾は、癌治療の先進国として高く評価されています。特に放射線治療のひとつである陽子線治療については、現在4施設を擁し、アジアの中でも群を抜いています。
当社は国内外での同種施設の施工実績やノウハウを評価いただき、「国立台湾大学がんセンター 放射線技術及び陽子線治療センター」の施工に携わりました。

国立台湾大学がんセンター 放射線技術及び陽子線治療センター

国立台湾大学がんセンター 放射線技術及び陽子線治療センター

規模
地下4階、地上4階
延床面積22,000m2
竣工
2022年5月

シミズの医療施設づくり

医療施設づくりに携わるシミズの使命は、健康で安全・安心な社会の実現に貢献することです。当社は、医療施設の「事業」「施設」「運営」を一体で考え、事業化検討から基本構想策定、設計、建設、運営維持管理に至るあらゆる段階で、お客様と共に最善策を追求してきました。
これからも国内外で培ってきた経験と知見を活かして、世界の人々に健康を届けていきます。

ナショナルハートセンターシンガポール(2014年)

記載している情報は、2025年7月4日現在のものです。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。

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