
病院づくりシミズが運営サポートする
地域基幹病院東京都立多摩総合医療センター・
小児総合医療センター
高層棟が多摩総合医療センター、低層棟が小児総合医療センター
4病院の統合で生まれた、新しいかたちの医療施設
2010年にオープンした東京都立多摩総合医療センター・小児総合医療センターは、4つの都立病院(府中病院、清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ヶ丘病院)を2つの病院に再編し、ひとつの建物に集約した、1,350床を有する医療施設です。
成人のための高度な医療(多摩総合医療センター)と、子どものこころとからだの医療(小児総合医療センター)を提供する、多摩地域の重要な医療拠点となっています。


高層階の病棟でも高さを感じさせない
病院スタッフとして運営に参画
病院は、PFI※1事業という新しい形で運営されています。直接医療に関わる部分は東京都が行い、その他の施設維持管理や警備、受付、給食、検査などの周辺業務のほとんどを、この病院を運営するためにシミズがつくった特別目的会社※2(SPC※3)が担っています。国内最大の病院PFI事業にシミズから10数名の社員が出向、40数社の協力企業からなる1,300名のスタッフをとりまとめて、運営に参画しています。

シミズがつくったSPC※3が、設計、施工から運営業務まで統括している
- :Private Finance Initiative(公共施設等の建設、維持、管理、運営等を民間の資金、経営能力や技術力等を活用して行う手法)
- :多摩医療PFI株式会社
- :Special Purpose Company(特別目的会社)
両医療センターは、365日24時間体制での救急医療をはじめ、がんや脳血管疾患医療、心臓病などの高度な医療を提供する、多摩地域の安心を支える病院です。シミズは、病院が提供する高度な医療サービスを、PFI事業者として幅広くサポートしています。設計段階から関与して、診療機能も周辺業務も効率的に運営できる全体プランを計画。関連する機能を隣接配置し、異なる業務間の連携を図りやすくするなど、2病院をひとつの建物にまとめるメリットを最大限生かして、働きやすい環境を実現しました。2010年の開院から現在まで、SPCとして質の高いサービスを提供し続けています。


運行(救急車運行)

して、各部署に提供(SPDセンター)


(緊急検査室)

2011年の東日本大震災時に、計画停電の対象として電力供給が止まった経験を踏まえ、将来の震災に対して、病院と一丸となって停電時の現場運営の対策を立てました。停電時の診療を綿密に想定したBCP計画※4を策定し、病院スタッフ、PFIスタッフ総出でリハーサルを行いました。
4:Business Continuity Planning(自然災害や大地震などの緊急事態のための事業継続計画)

運営ノウハウはシミズの強み
開業前の準備期間5年間も含め、この10数年間の病院運営の経験は、シミズの病院づくりの大きな財産となっています。ほかの病院に展開できるノウハウも多く蓄積しており、日常のコンサル業務に生かしています。何よりも、お客様と同じ当事者として病院運営を理解できることがシミズの強みです。
記載している情報は、2017年9月1日現在のものです。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。