コンクリート構造物の画像モニタリングシステム用ソフトウェア

技術の概要

本技術は、インフラの点検・モニタリング業務の効率化を目的に、タブレットの撮影機能を使用して誰でも簡単・手軽にコンクリートのひび割れや剥落等の変状を点検できる画像モニタリングシステム用ソフトウェアです。

過去に整備された膨大なインフラの維持管理のためには、ひび割れや剥落等の変状を効率的、かつ的確に把握する必要があります。変状把握の方法は、従来、専門技術者による目視・打音調査、構造物に埋め込んだセンサによるひずみ測定が中心となっていました。ただ、専門技術者が不足していること、センサによる変状判別には基準値設定に高度な専門知識を要することから、誰でも簡単・手軽にできる調査方法が求められていました。

本ソフトウェアによれば、現地でタブレット等により撮影された画像データが、インターネット経由でデータベースサーバーに送信され、専門技術者が現場に行かなくてもサーバーにアクセスして画像チェックすることで、変状の進行をモニタリングすることができます。

調査時に変状を見つけた際に、固有のコード(QRコード、バーコード、カメレオンコード等)を変状箇所の近傍に貼り付け、タブレットで変状と固有のコードの双方が画像に入るように撮影します。撮影画像を、ソフトウェアからサーバーにアップロードすると、コード別に画像データが蓄積されます。ソフトウェアで画像解析を行い、変状の規模を算出することができるため、撮影日時・画像データ・変状データが蓄積されていきます。

これにより、コンクリート構造物の一元的な管理を、長期的かつ継続的に行うことができます。

コンクリート構造物の画像モニタリングシステム用ソフトウェアを用いた検査の様子

特許リスト

  1. 特許6475029「構造物点検支援システム」
    (株式会社菱友システムズと共有)

実施技術(許諾対象技術)

固有コードと変状を一緒に撮影した画像に基づき、画像解析で変状規模(ひび割れ長さ等)を算出し、サーバーに撮影日付・画像データ・変状規模データが蓄積される点検システム用ソフトウェア。

実施許諾条件

100万円/年

想定されるライセンシー

ゼネコン、設計事務所・建設コンサル、ソフトウェアメーカー

ニュースリリース

技術ページ

このページに関するお問い合わせはこちら