画像モニタリングによるコンクリート変状把握

「画像モニタリングシステム」は、インフラの点検・モニタリング業務の効率化を目的に開発されました。タブレットの撮影機能を使用して誰でも簡単・手軽にコンクリートのひび割れや剥落等の変状を点検できます。撮影された画像データはインターネット経由でデータベースサーバーに送信され、専門技術者が現場に行かなくてもサーバーにアクセスして画像チェックすることで、変状の進行をモニタリングできる仕組みになっています。

当システムは(株)菱友システムズとの共同開発で、当社はシステムの全体計画、スペック作成、現場での実証実験を、菱友システムズはシステムの設計・構築を担当しました。

概要

画像モニタリングシステムは、タブレットとモニタリング用に開発したアプリ、データベースサーバー、調査対象の変状箇所を識別するためのカメレオンコードから構成されており、インターネット接続環境下ならどこでも使用できます。

カメレオンコードは、最大8色の色配列で認識するシステムで、情報量も多く、数兆パターンの組合せがあります。なお、カメレオンコードは株式会社シフトの登録商標です。

システムの使用方法

調査時に変状を見つけた際に、カメレオンコードを変状箇所の近傍に貼り付け、タブレットで変状とカメレオンコードの双方が画像に入るように撮影します。撮影画像をサーバーにアップロードすると、カメレオンコード別に画像データが蓄積されていきます。変状箇所に近づけない場合、または解像度の高い画像が必要な場合、通信機能付きズームカメラ等で画像撮影してタブレットを介してサーバーに送信できます。

モニタリングのポイントは、調査のたびに同じアングルの画像を撮影することです。このため、撮影者は変状箇所に貼り付けられたカメレオンコードをもとに撮影箇所を特定するとともに、新たに撮影した画像と前回の撮影画像をタブレット上でプレビュー比較し、同様のアングルであることが確認できたら、最新の変状撮影画像をサーバーにアップロードします。新たに発見した変状箇所については、カメレオンコードを貼り付けて画像撮影し、サーバーに送信します。

メリット

このシステムにより、誰でも簡単・手軽にインフラの点検を行えること、専門技術者はどこにいてもサーバーにアクセスして画像チェックすることで変状の進行状況を把握できることから、点検・モニタリング業務が飛躍的に効率化し、コストを1/2程度に削減できる見込みです。

タブレットで変状とカメレオンコードを撮影

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