異種柱間の継手接合「シミズSTC構法」
技術の概要
- 地上25階程度、地下2階以上の鉄骨造建物にCFT柱を採用する場合、地上階の軸力を地下階のSRC柱に伝達させるために、地下複数層にわたって接合部を設ける必要がありました。その際、SRC柱の鉄骨部にスタッド等を設け力を伝達しますが、接合建物の規模によっては、必要な接合長さが地下4層にわたるため、現実的に設けることができないケースもありました。また、所定長さを設けることができる場合でも、架設量や施工工数が増え、コスト高や工期長期化の原因となっていました。
- (基本特許)本技術は、接合部に設けた鋼管(接合鋼管)に地上階のCFT柱を埋込むことで、接合長さを地下1層分とすることができます(図1)。
- また、上述の基本発明の接合構造とする場合、曲げやせん断力によって接合部に面外座屈が生じる懸念がありました。
- (周辺特許)接合鋼管の上下端部に面外座屈防止材(フラットバー)を設けることによって、座屈発生を防ぐことができます(図2)


主要な特許
- 特許5900885「柱接合構造」
柱接合の長さを規定し、接合鋼管内部にスタッドやリブを設ける構造 - 特許6238078「柱同士の接合構造及び建築物」
二重の鋼管を配置する柱接合構造
特許リスト
- 特許5900885「柱接合構造」
- 特許6143068「建物の地下構造」
- 特許6238078「柱同士の接合構造及び建築物」(二重鋼管タイプ)
- 特許6338100「柱同士の接合構造及び建築物」(角型鋼管タイプ)
- 特許6414666「柱同士の接合構造及び建築物」(スパイラルフープ利用)
- 特許6432764「柱接合構造」接合部の外周面と柱外周とが同一面
- 特許7121541「柱接合構造」引抜き力
- 特許6638900「柱同士の接合構造の設計方法及び柱同士の接合構造」
- 特許6748914「柱同士の接合構造の設計方法及び柱同士の接合構造」
- 特許6804727「柱接合構造の設計方法」
実施技術(許諾対象技術)
異種構造柱の接合構造とその部設計法
実施許諾条件
50万円/年
想定されるライセンシー
ゼネコン、構造設計事務所