「八ツ堀のしみず谷津」、令和6年度前期「自然共生サイト」に認定
2024年9月27日
当社が千葉県富里市で取り組んでいる湿地再生プロジェクト「八ツ堀のしみず谷津」が、環境省が定める「自然共生サイト」として認定されました。「自然共生サイト」への認定は、昨年の当社技術研究所ビオトープ「再生の杜」(東京都江東区)に続き、当社として2例目となります。
「自然共生サイト」とは、同省が「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を認定する取り組みです。認定区域は「OECM※1」として国際データベースに登録されます。
本プロジェクトは、当社が中心となり、研究機関や行政、NPO、市民団体と連携し、荒廃した谷津※2を湿地グリーンインフラとして再生するものです。2021年4月以降、「八ツ堀のしみず谷津」と命名した千葉県富里市の谷津において、月1回の再生活動を通じ、水質浄化や雨水流出抑制、生物多様性といった多様な機能を有する湿地グリーンインフラづくりを進めています。活動を通じて地域固有の生態系の回復に貢献したほか、新たな「人と自然のかかわり方」を構築すべく「リビングラボ※3」のアプローチを採用したことで、都市部との共創や自然体験・越境学習の場の創出など、様々な機能や価値が生み出されています。
認定にあたっては、本プロジェクトが湧水を活かした里山環境の再生・保全により生物多様性に大きく貢献できる場所・活動であることや、多様な団体と連携して再生活動を進めていること、モニタリングを含む維持管理の体制が整っていることが評価されました。
当社は、「ネイチャーポジティブ」実現に向けて、引き続き生物多様性の保全や回復に取り組み、シミズグループ環境ビジョン「SHIMZ Beyond Zero 2050」で目指す自然共生社会の実現に貢献していきます。
1 OECM(Other Effective area-based Conservation Measures):保護地域以外で生物多様性の保全に資する地域や、民間などの取り組みにより保全が図られている地域、保全を主目的としない管理が結果として自然環境を守ることにも貢献している地域
2 谷津:台地と低地の境界にある小さな谷地形のこと
3 リビングラボ:社会課題の解決を目指し、生活空間の近くで様々な実験を行う空間や活動のこと