清水建設では、人と自然の新たなかかわりを探し、谷津という貴重な環境を未来に残すため、
産官学民連携による「湿地グリーンインフラ」の再生を進めています。
今月は谷津にいる外来種であるアメリカザリガニの捕獲作業を行いました。
竹で簡易的な罠をつくり、活動終了まで設置した結果、5匹のザリガニを捕まえる事が出来ました。
雑食性のアメリカザリガニは、ヤゴやオタマジャクシなどの水生生物を捕食します。また、大きなハサミで藻類などの水生植物を切ってしまい、他の水生生物の住処や産卵場所を無くしてしまうなど、湿地の生態系に大きな影響を及ぼす存在なので、今後も捕獲を継続していきます。
その他の活動として、田んぼに実った稲の収穫準備を行いました。稲穂は大きく成長し美味しそうなお米を実らせていました。収穫が楽しみです。
次回活動日は10月10日(金)です。
お時間ある方は、ぜひ覗いてみてくださいね。
「八ツ堀」とは現地の小字名、「しみず」とは湧き水の別称、「谷津」とは台地が侵食されてできた谷地形を表す言葉です。
かつては稲作が営まれ、人と自然が適度にかかわり、持ちつ持たれつの関係が保たれていました。谷津という水がある環境は、水辺を必要とする動植物にとって不可欠な生息・生育の場です。
しみず谷津では、地表に降った雨水が約8年の歳月をかけて湧き水として地表に再び現れると言われています。
春にはセリやおたまじゃくし、夏にはカエルたち、サシバやカブトムシなど、四季をとおしてさまざまな動植物に会うことができます。
リビングラボとは、社会課題の解決を目指した空間や活動のことです。しみず谷津では、四季をとおしてさまざまな団体や組織の枠を超えて、「谷津」という環境を知っていただけるような活動を続けています。