清水建設では、人と自然の新たなかかわりを探し、谷津という貴重な環境を未来に残すため、
産官学民連携による「湿地グリーンインフラ」の再生を進めています。
トンボがスイスイと秋の空を飛ぶ中、この日は地域の皆さんと数人の学生さんと一緒に活動を行いました。今回の作業は田んぼの畔の修復と草刈、水路の整備です。水路の整備では、台風の影響で普段水が溜まらない場所に大量の水が滞流しており、通常は閉じられている水路を水が流れるように土をかき出して整備しました。お昼には参加者から塩茹で落花生の差し入れがあり、みんなで美味しくいただきました。また、作業時には特定外来種であるザリガニが10匹見つかりました。人間が持ち込んで繁殖してしまった外来種はそのままにしていると既存の生態系を崩してしまうので、海水で3日間飼ったあと、貴重な生命を大切にいただきました。
次回の活動日は11月8日(金)です。
トンボやザリガニなどの生き物が好きな方はぜひ参加してみてくださいね。
「八ツ堀」とは現地の小字名、「しみず」とは湧き水の別称、「谷津」とは台地が侵食されてできた谷地形を表す言葉です。
かつては稲作が営まれ、人と自然が適度にかかわり、持ちつ持たれつの関係が保たれていました。谷津という水がある環境は、水辺を必要とする動植物にとって不可欠な生息・生育の場です。
しみず谷津では、地表に降った雨水が約8年の歳月をかけて湧き水として地表に再び現れると言われています。
春にはセリやおたまじゃくし、夏にはカエルたち、サシバやカブトムシなど、四季をとおしてさまざまな動植物に会うことができます。
リビングラボとは、社会課題の解決を目指した空間や活動のことです。しみず谷津では、四季をとおしてさまざまな団体や組織の枠を超えて、「谷津」という環境を知っていただけるような活動を続けています。