当社が開発した「環境配慮型コンクリート『SUSMICS-C』」が「十大新製品賞」本賞を受賞
2024.02.01
このたび、日刊工業新聞社主催の「第66回 2023年 十大新製品賞」において、当社開発の「環境配慮型コンクリート『SUSMICS-C』(以下、バイオ炭コンクリート)」が本賞を受賞し、1月25日、経団連会館(東京都千代田区)において贈賞式が執り行われました。
十大新製品賞は、日刊工業新聞が1958年に創設したもので、応募企業がその年に開発もしくは実用化した新製品の中から、特にモノづくり発展や日本の国際競争力強化に役立つ製品を同社が選定し、表彰するものです。産業界での評価は年々高まり、「最も権威ある賞」の一つとして位置づけられています。今回は応募総数64社64件の中から「十大新製品本賞」10件のほか、「増田賞」1件、「日本力賞」3件、「モノづくり賞」4件、「中堅・中小企業賞」1件が選ばれました。当社の受賞は今回が初めてであり、ゼネコン単独受賞も初となります。
バイオ炭コンクリートは、木質バイオマス(オガ粉)を炭化した「バイオ炭」をコンクリートの混和材として利用することで、コンクリート構造物に炭素を蓄積するものです。コンクリート1m3あたりバイオ炭が20~80kg混入されており、バイオ炭1kgあたり実質2.3kg※のCO2を固定化できます。固定化されたCO2量がその他の材料製造等に起因するCO2排出量を上回れば、カーボンネガティブを実現できます。
強度は一般的なコンクリートと同様で、既存のコンクリート工場で製造ができます。また、ポンプ圧送に適応する流動性があることから、現場でコンクリートを打設して固める、現場打ち施工にも適用可能です。
現在施工中のグッドマンビジネスパーク ステージ6ビルディング2新築工事(発注者:シラカミ特定目的会社)では、510m3に及ぶレベルコンクリートの打設にバイオ炭コンクリートを活用しました。打設量は、カーボンネガティブ仕様のものとして、国内最大級となります。
J-クレジット制度「バイオ炭の農地施用にかかる方法論」を参考に、原料収集及び製造過程でのCO2排出量を考慮して試算。
当社は、バイオ炭を活用した環境配慮型施工技術を「SUSMICS」と総称し、バイオ炭コンクリート「SUSMICS-C」に加え、アスファルトの製造過程で生じるCO2排出量を実質ゼロにする「SUSMICS-A」、施工に起因するCO2排出量を実質ゼロにする地盤改良工法「SUSMICS-G」を展開し、脱炭素社会の実現に寄与していきます。
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