三菱鉛筆本社新社屋

  • 建築
  • オフィス
  • 東京都
  • 2018年

設計担当者から

束田 淳行

使いやすく、将来にわたり本社機能を保てるよう、安心安全な建物を目指して設計を行いました。南西側に大きく設けたダブルスキンはメンテナンス性と省エネ性、施工性を改良しながら筆記用具メーカーにふさわしいシャープなデザインとしました。対照的に、内装は練付によるエントランスの天井・壁リブパネルや役員フロアには壁羽目板など、本物の木を使用した温かみある意匠としています。

施工担当者から

藤井 真一

JR大井町駅の中央口を出るとすぐ目に入る、ダブルスキン外装が特徴的な三菱鉛筆新本社が完成しました。本工事では、ワークプレイスデザインやICTのシステム構築・AV設備、ビルマネジメント(BM)など、設計、施工以外の分野でも当社が総合的に携わりました。特にこだわってつくりこんだのは、建物の顔となる外装の「イソバンド」(意匠性に優れた断熱壁パネル)とダブルスキン。下地の精度が仕上がりを大きく左右するため、胴縁、鉄骨のはね出しは1カ月半ほどかけて丁寧に施工。「イソバンド」は極力目地を減らすため、長いものでは9mほどの一枚ものを、ダブルスキンの外側面は幅1.8m×高さ4mのユニット化したものを揚重して取り付けました。お客様の要望にできる限り応え、ぎりぎりまで設計を変更して対応。完成時には、ものづくりのやりがいを再確認することができました。

発注者三菱鉛筆株式会社
基本設計株式会社プランテック総合計画事務所、清水建株式会社
実施設計清水建設株式会社
監理株式会社三菱地所設計
工期2016年12月〜2018年7月
構造・規模S造 6F-PH1
延床面積14,059㎡
所在地東京都品川区

> Shimz Design Works:「三菱鉛筆本社」

建物正面の外装はガラス窓を二重にしたダブルスキンで、窓回りを快適な温熱環境とした
東京木工場による練付の天井・壁リブパネルがゲストを温く迎えるエントランス
食堂や各種イベントスペースとして使われる多目的スペースは、スケルトン天井として解放感を演出
役員フロアのホワイエ
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