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三菱鉛筆本社

創業130年を迎えた老舗の筆記用具メーカーの本社である。本社と研究所を集約し生産性の向上を目指すとともに、ブランドの発信拠点の機能を担う。従業員の方々と一緒にワークプレイスコンセプトをつくりあげ、新しい働き方を実現するオフィスに取組んだ。
敷地内を都市計画道路が横断する制約を逆に計画に活かした。駅側の顔となる端部は、最先端の技術を想起させるシャープなデザインとした。前面が開ける計画道路側には大きな開口を設けた。西日対策として採用したWスキンは、内側からも端正に見えるよう細部まで造り込みを行った。内装は、外装と対照的に、ぬくもりを感じられるデザインとした。鉛筆の原材料であるインセンスシダーの大木をモチーフに、木質の材料で統一感を持たせた。お客様を迎えるエントランスには「かく」を体験できる展示スペースを、歩道には鉛筆の製造工程を模したベンチを設置し、ブランドの発信を行っている。

竣工年
2018
主用途
事務所・研究所
延床面積
14,047.09m2
構造/規模
S造(基礎免震構造)/地上6階・塔屋1階
基本設計
プランテック総合計画事務所
監理
株式会社三菱地所設計
インテリアデザイン
フィールドフォー・デザインオフィス
展示
乃村工藝社

束田 淳行

山本 大地