国内最大・最高性能の陸上風車建設用移動式タワークレーン
「S-Movable Towercrane」
「S-Movable Towercrane」※は、国内最大・最高性能の陸上風車建設用の移動式タワークレーンです。
風車の建設後、クライミングダウンを行い架台の脚部を取り外すだけで、移動用の自走式多軸台車に搭載できます。
(株)エスシー・マシーナリ、IHI運搬機械(株)と共同で開発

背景
カーボンニュートラル実現に向けた社会機運が高まる中、再生可能エネルギー由来の電源として風力発電施設の建設需要が高まっています。累積容量が4.8GW(2022年末時点)に達する陸上風力発電施設については、新設需要のみならず、施設の耐用年数経過に伴うリプレース需要も多く、建設市場は5兆円規模と見込まれています。
他方、事業性の観点から陸上風力発電施設の大規模化が進む中、陸上風車の短基出力も増大傾向にあります。今後、高さ120m超・5~6MWクラスの大型風車の市場投入が予想されますが、現行の陸上風車建設用クレーン設備で対応できるのは、高さ100m・4MWクラスの中型風車が限界でした。そのため、陸上風車の高層化・大型化に対応できる新たなクレーン設備の開発が求められていました。
概要
「S-Movable Towercrane」は、十字型の架台の上で自立する陸上風車建設用の移動式タワークレーンで、風車の建設後、クライミングダウンを行い架台の脚部を取り外すだけで、移動用の自走式多軸台車に搭載することができます。
メリット
国内最大・最高性能の作業性能のみならず、陸上風力発電施設の建設で不可欠となるクレーンの移設を柔軟に行えることもS-Movable Towercraneの大きな利点です。
クレーン部材の解体を架台の脚部だけに留めて次の建設ヤードへ短期間で移設できるS-Movable Towercraneを活用すれば、サイクル工程を5日程度短縮でき、発電事業者は工期・費用の面で大きなメリットを享受できます。
