騒音シミュレーション

工事現場等から発生する騒音とその対策効果を近隣住民等に体感してもらうことを目的に開発された、バーチャルリアリティ技術を活用した工事現場の騒音シミュレーションシステムです。このシステムの特長は、タブレットに入力した騒音源とその発生位置、騒音対策案にもとづいて、任意の地点で聞こえる騒音を瞬時に予測・数値化し、リアルな音として再現できることです。

概要

本システムは、タブレット上で稼働するので、いつでもどこでも手軽に騒音を再現できるとともに、騒音源や騒音対策等も容易に設定できるようになっています。

システムの使用手順

  1. タブレット端末に地図を読み込ませ、地図の縮尺を認識させます。
  2. 騒音対策用の防音壁の高さや遮音性能、設置位置、騒音源の種類、騒音源が道路を走行する車両の場合は速度、騒音の受音点を入力します。
    騒音源は、現場に出入りする大型車両や現場の敷地内で稼働する重機等、工事現場で想定されるものを複数設定できます。システムへの条件入力は10分程度で済むため、近隣住民等と騒音対策を協議しながらシミュレーションを繰り返すことができます。
  3. ANC(音源追跡型騒音低減システム)の効果も再現できます。

立体音響再現技術

騒音をリアルに再現するために、映画館等で用いられる立体音響再現技術を採用しています。例えば、道路を通過するダンプの騒音を再現すると、あたかもダンプが目の前を通り過ぎていくような感覚を覚えます。もちろん、騒音対策を施した場合、あるいは対策を変更した場合の騒音対策の効果もリアルに再現できます。

タブレットを使い騒音を再現する様子

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