スメルケア®(病室の臭気制御)

スメルケアは、病室内の快適性の向上を目的に、臭気等を高感度に感知する半導体センサーを取り入れた病室向けの臭気制御システムです。センシング機器メーカーの新コスモス電機(株)との共同開発です。

概要

本システムは、半導体センサーを内蔵した70mm×120mm×65mmのボックス型の制御ユニットに集約されています。半導体センサーは、臭気分子の酸化還元反応を利用して臭気をセンシングします。臭気分子を構成する還元性ガスは、半導体表面の酸素イオンに接するとこのイオンを除去して、半導体表面の電気抵抗値を低下させます。制御ユニットは、電気抵抗値の変化から臭気を感知し、抵抗値を給排気ファンの制御信号に変換します。制御信号が中央監視システムを介して各病室天井内の給排気ファンの制御システムに送信されると、即時に換気レベル(換気回数=外気導入量)がアップされる仕組みになっています。

病室内でエタノールを模擬的に臭気ガスとして使用し、空間濃度を嗅覚閾(きゅうかくいき)以上に高めた後、換気レベルを通常よりも高い3回/時間にアップすると、わずか数分足らずで空間濃度が人間が気にならないレベルに減衰されるという結果を得ています。システム導入時には、発注者と協議のうえ目標とする減衰時間を設定して換気レベル等をカスタマイズします。

1時間に室内の空気が3回入れ替わる換気量

スメルケアのシステム概念図

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