【イベント報告】北陸支店にて小学生向けのSDGsイベントを開催

2022年8月22日、当社北陸支店(石川県金沢市)で地元の小学生を招待したSDGsイベントを開催しました。
本イベントは、子どもたちにSDGsの観点から会社見学を行ってもらうことで、持続可能性についてより理解を深める実践的なSDGsの学習機会を提供することを目的としています。

当社北陸支店では、2021年から金沢工業大学のSDGs推進センターとの連携プロジェクトを推進しています。今回、その連携プロジェクトの一環として、同大学出身でSDGsベンチャーを立ち上げた株式会社LODU(以下、LODU)の皆さんを講師に招き、SDGsに関する基礎知識をレクチャーしていただきました。

関連情報

カードゲームから社会課題解決のキーポイントを学ぶ

はじめに金沢工業大学開発のカードゲーム「THE SDGsアクションカードゲームX(クロス)」を使用し、社会課題解決のキーポイントである「トレードオフ」と「イノベーション」を参加者に学習していただきました。社会課題解決の障壁となるトレードオフの状態に対し、与えられた「リソースカード」を駆使することで、障壁を取り除き、イノベーションを起こす過程を学ぶことができます。

例えば、「環境のためにエアコンを使わないようにしたら、熱中症になりかけた」というトレードオフに対して、「SNS」のリソースカードを使い「SNSで体温を共有するアプリを開発して、みんなで体調管理を行う」や、「花」のリソースカードを使い「室内の気温によって色の変わる花を設置することで、空調を適切に利用する」など柔軟な発想で課題解決のアイデアを出し合いました。
参加者からは、「楽しくSDGsを学ぶことができた」「みんなと意見を共有できるのが良かった」などの感想が寄せられました。

トレードオフ:何かを達成するためには何かを犠牲にしなければいけない状態

どのカードを使うかをみんなで真剣に議論
どのカードを使うかをみんなで真剣に議論
トレードオフを解決するために、柔軟な発想でリソースカードを選ぶ
トレードオフを解決するために、
柔軟な発想でリソースカードを選ぶ

SDGs達成に貢献する社屋の見学

次に、北陸支店の社屋見学を行いました。当支店社屋建替計画は、国土交通省の「令和元年度サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に選定されたプロジェクトで、「環境に優しい」「金沢の文化を継承」「働きやすい環境」の3つの観点から、SDGsの達成に貢献する最新技術が多数使われています。当社従業員がSDGsゴールと紐づけた説明を行うことで、子どもたちにより深く当社の取り組みを理解していただきました。
SDGsゴール7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」では、水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC」の実装、SDGsゴール11「住み続けられるまちづくり」では、金沢の伝統的な建築技法である木虫籠きむすこを採用した外装や能登ヒバを使用した天井などについて、SDGsゴール8「働きがいも経済成長も」では、その時々に応じて働く場所を選択できる「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」の導入によって多様な働き方を推進している点を解説しました。

新社屋天井に使用された県木・能登ヒバ材の説明を受ける様子
新社屋天井に使用された県木・能登ヒバ材の説明を受ける様子

社屋見学後、参加者は前述のカードゲームの開発に当社北陸支店も加わり、新たに作成した「THE SDGsアクションカードゲームX(クロス)清水建設版(以下、清水建設版X)」をプレーしました。清水建設版Xでは、建設業が社会に貢献する取り組みや、北陸地域の特質を生かしたSDGs達成への取り組みが記載されています。SDGsを深く学びながら建設業さらには当社への理解を深めていただきました。
本イベントの最後には、参加者みんなでSDGsへの取り組みを宣言する「アクション宣言シート」を作成。「再生可能エネルギーの利用について学び、節電の意識が高まった」や「自分も簡単なことからSDGsの貢献に取り組んでみる」などの宣言がありました。

建設業・清水建設にまつわる内容が記された清水建設版 THE SDGsアクションカードゲームX(クロス)
建設業・清水建設にまつわる内容が記された
THE SDGsアクションカードゲームX(クロス)清水建設版
見学会で学んだことを踏まえ、アクション宣言シートを作成する参加者
見学会で学んだことを踏まえ、
アクション宣言シートを作成する参加者

当社は、今後もさまざまな機関と連携しながら、持続可能な未来社会の実現に向けて取り組んでいきます。