イノベーション拠点「温故創新の森 NOVARE」の運用を開始

~多様なパートナーと共創し、建設事業の枠を超えた新たな価値を社会に提供~

  • 経営

2023.09.04

清水建設(株)<社長 井上和幸>は本年9月1日から、東京都江東区に建設したイノベーションと人財育成の拠点「温故創新の森 NOVARE(ノヴァーレ)」の運用を開始しました。同日からの運用施設は、当拠点を構成する5棟のうち、拠点の核となる情報発信・交流施設「NOVARE Hub」、生産革新を担う研究施設「NOVARE Lab(技術研究所潮見ラボ)」、体験型研修施設「NOVARE Academy(ものづくり至誠塾)」の3施設です。創業220年を迎える2024年春には歴史資料展示施設「NOVARE Archives(清水建設歴史資料館)」、当社二代目の清水喜助が手掛けた「旧渋沢邸」を含め、全5施設が稼働する予定です。

当社は2030年を見据えた長期ビジョン「SHIMZ VISION 2030」において、時代を先取りする価値を創造する「スマートイノベーションカンパニー」を、目指すべき企業像として掲げています。「温故創新の森 NOVARE」は、その実現に向けた事業構造・技術・人財のイノベーション推進の場、社会とのコミュニケーションを図る場として整備したものです。当拠点を活用して、多様なパートナーとの共創、建設事業の枠を超えた活動を実践し、レジリエント・インクルーシブ・サステナブルな社会の実現、50年先・100年先を見据えて当社と社会の発展に貢献できる人財の育成を目指します。

新たなイノベーション・人財育成拠点の開設にあたり、拠点運営を担う部門組織「NOVARE」を新設しました。当社は従前から、産官学連携による研究開発をはじめ、アクセラレータープログラム、ジョブチャレンジ制度、コーポレートベンチャリング制度の運用・運営などのイノベーション推進活動に取り組んできました。これまで進めてきた多様な取り組みを“全員参加型のイノベーション”としてさらに活性化させるため、「NOVARE」が一連の活動を統合して推進し、シナジーの創出を図りながら、技術革新や新たなビジネスモデルの構築を進めていきます。

「NOVARE」には、技術研究所の中で社外技術の活用や社内技術の展開等、技術を核とした事業創出を担ってきた組織を移管し、「温故創新の森 NOVARE」のイノベーション機能の中核となる「イノベーションセンター」として再編します。同センターにはスタートアップ企業等との協業を促進するアクセラレーション機能も付加します。

また、「NOVAREプランニングオフィス」を設置し、部門全般の企画・広報機能を担う「プロモーションユニット」、総務・管理機能を担う「アドミニストレーションユニット」、ベンチャー企業への出資・支援やベンチャー技術の社内導入、社内ベンチャー制度の運用、海外ベンチャーの情報収集等を担う「ベンチャービジネスユニット」の3ユニットをオフィス内に設けます。併せて、従来のものづくり研修センターの規模と機能を拡大した「NOVARE Academy(ものづくり至誠塾)」の運営組織として「アカデミー」、「NOVARE Archives(清水建設歴史資料館)」と「旧渋沢邸」の運営組織として「アーカイブズ」を当部門に設置し、事業構造・技術・人財のイノベーションを総合的に推進します。

なお、技術研究所の大型構造実験棟、材料実験棟、ロボット実験棟をこの拠点に移設するほか、ミッション型のイノベーション推進組織・ビジネスイノベーション室も本社から活動拠点を移します。

「NOVARE」は、他部門との兼任者も含め約90名の陣容でスタートを切ります。今後、より多くの社員がこの新たなイノベーション拠点に集い、社外の多様なパートナーとも協働しながら、建設事業の枠を超えて社会ニーズに応えていく「スマートイノベーションカンパニー」の具現化に向けた挑戦を続けていきます。

以上

≪参 考≫

施設外観(右:NOVARE Hub、左:NOVARE Academy)

施設外観(右:NOVARE Hub、左:NOVARE Academy)

施設内観(NOVARE Hub)

施設内観(NOVARE Hub)

施設内観(NOVARE Academy)

施設内観(NOVARE Academy)

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