2022.11.22
清水建設(株)<社長 井上和幸>はこのほど、不動産開発事業の一環として、米国の現地法人を通じ、米国フィラデルフィアの中心街に立地する賃貸住宅「Rittenhouse Row Apartment」を取得しました。本物件の取得は、現地不動産会社「CSA Real Estate Advisors,LLC」(以下、CSA社)と共同で実施したもので、米国での不動産投資を担う当社現地法人「Shimizu Realty Development (U.S.A), Inc.」(以下、SRD社)がCSA社の子会社と合弁会社を設立、同社が物件の所有・運営を行います。合弁会社に対するSRD社の出資比率は97.5%です。
取得物件の所在地は、市庁舎を中心に広がるフィラデルフィアの中心市街地に位置し、市庁舎から徒歩5分程度、超高層ビルが林立するオフィス街にも至近のプライムロケーションにあります。物件周辺には商業店舗や飲食店が軒を並べ、比較的若年のプロフェッショナル職の居住地として高い人気を得ています。
取得物件は、低層階に商業・事務所区画を配した13階建ての賃貸アパートメント施設で、延床面積は8,410m2、賃貸住居戸数は80室です。現行の入居率はほぼ100%で推移し安定的な賃料収入を稼得していますが、周辺の賃料相場を勘案すると賃料改善が見込め、今後、専有部・共用部の設備仕様や居住者サービスのアップグレード等を進めることで、収益力のさらなる向上を図ります。
当社は、2019年に策定した「中期経営計画<2019-2023>」において、海外不動産開発事業の重点戦略の一つとして北米での不動産投資の強化を掲げており、同年にニューヨークの賃貸オフィスビル「Albano Building」、2020年にワシントンD.C.の新築賃貸住宅「The Shaw」、2022年にボストンの賃貸オフィスビル「535-545 Boylston」を取得するなど、着実に事業規模を拡大しています。急激なインフレや金利上昇など市場環境に変化は見られるものの、北米市場は法制・税制の安定性や市場規模の面から引き続き有望な投資先であり、インフレ耐性の高い賃貸住宅へのバリューアップ型投資を主ターゲットに、米国重要都市での不動産投資を継続していく考えです。
以上
≪参 考≫
物件概要
物 件 名 | Rittenhouse Row Apartment |
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所 在 | 米国ペンシルベニア州フィラデルフィア市サンソム通り1601 |
建物規模 | 地下1階・地上13階 延床面積 8,410m2、敷地面積 668m2 |
竣 工 年 | 1910年 |
用 途 | 賃貸住宅、商業店舗、事務所 |
Shimizu Realty Development (U.S.A), Inc.
社 長 | 鷲見 晴彦 |
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所 在 地 | 米国ニューヨーク州 |
設 立 年 | 2018年 |
事業内容 | 都市部のオフィスや居住施設、及び物流施設等を中心に付加価値投資を行う当社の米国における現地法人。物件の管理・運営も担い、中長期的な視点で資産の売却を行う。 |
CSA Real Estate Advisors,LLC
社 長 | Dennis R. Irvin |
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所 在 地 | 米国ニューヨーク州 |
設 立 年 | 2011年 |
事業概要 | 商業用不動産やインフラ施設を中心に投資や資産運用を行う非上場の不動産会社。所有不動産のポートフォリオの最適化や不動産取引を円滑化するアドバイザリーサービスを米国内外の投資家に向けて提供する。 |
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