米国ボストンの賃貸オフィスビル2棟を共同取得

~北米地域への不動産投資を拡大~

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2022.02.22

清水建設(株)<社長 井上和幸>はこのほど、不動産開発事業の海外展開の一環として、米国の不動産事業子会社を通じ、米国ボストンのバックベイに立地する賃貸オフィスビル2棟「535-545 ボイルストン」を米国企業から取得しました。取得額は約170億円です。早々に約10億円を投じてインフラ設備増強によるバリューアップ改修を施す計画です。

今回の事業スキームでは、米国での不動産投資を担う当社の現地法人「シミズ・リアルティ・デベロップメント社(SRD:Shimizu Realty Development (U.S.A), Inc.)」が、現地不動産会社「Capital Security Advisors社」および「Brickman Associates社」と共同で「SCB Boylston PO, LLC」を設立し、同社が物件の所有・運営を行います。この事業形態による SRD の持ち分は約97%となります。

所在地のボストン・バックベイは、伝統的で格式あるオフィス街で、周辺には法律事務所や金融機関が軒を並べ、ボストンでは人気のオフィスエリアです。ライフサイエンス系を始めとするスタートアップ企業が集積するイースト・ケンブリッジに近接しており、近年はスタートアップ企業の流入も見られます。

取得物件は、一部が連絡通路で一体化している賃貸オフィスビル2棟から構成され、規模は地下1階、地上13階、延床面積17,593m2で、LEEDのゴールド認証を取得しています。現行の入居率は約90%で、安定的な賃料収入が期待されます。なお本物件は、取得後一定期間、賃貸事業を継続したうえで売却する予定です。

当社は、2019年に策定した「中期経営計画<2019-2023>」において、北米における不動産開発事業の強化を掲げており、同年にニューヨークの賃貸オフィスビル「Albano Building」、続く2020年にワシントンD.C.の新築賃貸住宅「The Shaw」を取得するなど、事業規模を拡大しています。引き続き、米国東海岸の主要都市で事務所・賃貸住宅へのバリューアップ型投資を拡大するとともに、南東部では物流施設の開発投資に注力し、不動産事業の収益基盤の多様化を図ります。

以上

≪参 考≫

物件概要

物 件 名 535-545 Boylston (ボイルストン)
所 在 米国マサチューセッツ州ボストン市ボイルストン通り 535 及び545
建物規模 地下 1 階、地上 13 階、延床 17,593m2、敷地 1,619m2
竣 工 年 1967年(535)・1972年(545)
用 途 事務所及び商業施設

建物外観

建物外観

共同事業概要

不動産事業子会社

Shimizu Realty Development (U.S.A), Inc.

社長 鷲見 晴彦
所在地 ニューヨーク州
設立年 2002年
事業内容 都市部のオフィスや居住施設、及び物流施設等を中心に付加価値投資を行う当社の米国における現地法人。物件の管理・運営も担い、中長期的な視点で資産の売却を行う。

共同出資者

Capital Security Advisors

社長 Dennis R. Irvin
所在地 ニューヨーク州
設立年 2011年
事業概要 商業用不動産やインフラ施設を中心に投資や資産運用を行う非上場の不動産会社。所有不動産のポートフォリオの最適化や不動産取引を円滑化するアドバイザリーサービスを米国内外の投資家に向けて提供する。

Brickman Associates

社長 Bruce S. Brickman
所在地 コネチカット州
設立年 1993年
事業概要 ニューヨークを拠点とする不動産会社。
独自の投資管理プラットフォームを用いて機関投資家 や富裕層の資産運用を代行するとともに、商業用不動産を自社で所有・運営する。

本取引に係る当社側弁護士

DLA Piper

担当パートナー Michael T. Haworth
所在地 ニューヨーク州
設立年 2005年

Nagashima Ohno & Tsunematsu NY LLP

担当パートナー 大久保 涼
所在地 ニューヨーク州
設立年 2010年

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