グループ環境ビジョン「SHIMZ Beyond Zero 2050」を策定

~脱炭素・資源循環・自然共生社会の実現に貢献~

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2021.06.25

清水建設(株)<社長 井上和幸>はこのほど、持続可能な社会の実現に向けたグループ環境ビジョン「SHIMZ Beyond Zero 2050」を策定しました。

当社は、2019年5月に策定した長期ビジョン「SHIMZ VISION 2030」において、「地球環境に配慮したサステナブルな社会の実現」を当社グループが社会に提供する価値として掲げています。一方、地球温暖化に対する危機感は年々高まり、日本政府が2050年までにカーボンニュートラルを実現する方針を打ち出すなど、社会全体で脱炭素化に向けた動きが加速しています。こうした社会情勢下、企業が持続的成長を図るためには、気候変動問題への対応を“企業の社会的責任”として捉えるだけでなく、”成長の機会“につなげていく姿勢が求められます。

こうした背景の下、新たに策定した環境ビジョンでは、当社グループが目指す持続可能な社会を「脱炭素社会」「資源循環社会」「自然共生社会」と定め、それらの実現に貢献すべく、2050年までに自社活動による負の影響をゼロにするだけでなく、お客様や社会にプラスの環境価値を積極的に提供していくこと(Beyond Zero)を目指すべき姿として掲げました。

脱炭素社会の実現に向けては、自社の作業所・オフィスからの“CO2排出ゼロ”はもとより、原材料から設計施工建物の運用エネルギーに至るサプライチェーン全体で脱炭素化への貢献を目指すとともに、技術革新への不断の取り組みや再生可能エネルギーを利用した電力創出などを通じて社会の脱炭素化を牽引していきます。また、資源循環社会の実現に向けては、建設廃棄物・オフィス廃棄物など自社事業による廃棄物の“最終処分量ゼロ”を目指すとともに、建設資材の再生材料化など施設のライフサイクルにわたる資源循環に取り組みます。一方、自然共生社会の実現に向けては、自然環境に負の影響を与えない建設手法を追求するとともに、人と自然との持続可能な共生を目指すグリーンインフラの思想に則り、地域の景観と生物多様性を活かした多機能かつ豊かな環境を次世代に残していきます。

環境と経済活動の両立を目指す「SHIMZ Beyond Zero 2050」の思想は、当社の社是「論語と算盤」に通底するものです。当社グループは新たな環境ビジョンのもと、脱炭素社会、資源循環社会、自然共生社会の実現に向けた取り組みを加速し、SDGsが目指す持続可能な社会の実現に貢献していく考えです。

なお、2050年のCO2排出ゼロを目指す環境ビジョンの策定に伴い、現行のCO2排出削減目標「エコロジー・ミッション2030-2050」で掲げていた、自社活動によるCO2排出量と設計施工建物の運用時CO2排出量の2050年削減目標を1990年度比マイナス80%からマイナス100%(ゼロ)に改訂します。

以上

≪参 考≫

SHIMZ Beyond Zero 2050
SHIMZ Beyond Zero 2050

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