マンションの共用部をコワーキングスペース化

~ニューノーマルを見据え、共用部の新たな在り方を提案~

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2021.05.28

清水建設(株)100%子会社の(株)シミズ・ビルライフケア<社長 富永 秀行>は、ウィズコロナ・アフターコロナ時代のニューノーマルを見据えた働き方改革へのニーズに応えるべく、既存マンションの共用部を居住者専用のコワーキングスペースとして整備する事業を展開します。

コワーキングとは、「Co(共に)」と「working(働く)」という2つの言葉から成る造語で、勤務先等が異なる利用者が自分の仕事をしながら人的交流を図るなかで、スキルや経験を共有しあい、助け合うような働き方を意味します。このような働き方を実現するための執務空間がコワーキングスペースで、設えは間仕切りのないフリーアドレスの共用オフィスとなります。

昨今、国内では、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、在宅勤務が推奨されています。一方、在宅勤務では情報通信環境をはじめ出社時と同等の執務環境を確保するのが難しく、環境が整ったテレワークスペースに対する需要が高まっています。また、大都市周辺に建設された多くの大規模マンションでは、共用部として設けたコミュニティースペースが居住者の生活形態の変化に伴い使われない空間になっており、その有効活用が課題になっています。

そこで(株)シミズ・ビルライフケアは、大規模マンションの共用部を居住者専用のコワーキングスペースに整備する事業を展開することにしました。提供するコワーキングスペースは、個としての仕事ができるオープンカウンター、複数人での仕事や休息に対応するブレイキングテーブル、会議ブース、オフィス什器、通信設備等から構成され、概ね60m2以上のスペースがあれば整備可能です。整備費用は約15万円/m2程度です。

第一弾として、清水建設(株)が江東区で開発した1988年竣工の超高層マンションにおいて、計10席分、約120m2のコワーキングスペースの整備工事を2022年度に着手予定です。これにより、居住者に時間と場所に捉われない柔軟な執務環境を提供するとともに、建物の付加価値の向上に寄与します。(株)シミズ・ビルライフケアは今後、大規模マンションの改修工事の計画時に共用部のコワーキングスペース化を提案し、ニューノーマルに即した新しい働き方のための環境を提供していく考えです。

以上

≪参 考≫

1.「株式会社シミズ・ビルライフケア」概要

本  社 東京都中央区京橋二丁目10番2号(ぬ利彦ビル南館)
社  長 富永 秀行
資 本 金 払込資本金100百万円
授権資本金320百万円
創  業 1986(昭和61)年
事業概要 建物及び付属設備の増改築・改修・新築工事の請負、建物及び付属設備の各種調査・診断・解析・評価、建物の耐震診断及び耐震補強設計・監理、建物の維持管理に関するマネジメント、付属設備の運転保守及び清掃・警備等の管理業務の受託等

2.コワーキングスペースとして提案した超高層マンション共用部のイメージ

コワーキングスペースとして提案した超高層マンション共用部のイメージ

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