有機無機ハイブリッド接着工法の適用実績が10棟、2,000㎡超へ

~大形床タイルのひび割れを防止~

  • 建築

2021.02.12

清水建設(株)<社長 井上和幸>が2018年に実用化した大形床タイルの施工法「有機無機ハイブリッド接着工法」の適用実績が延べ10棟、施工面積2,000m2超に達しました。本工法によりホテル、オフィス、商業施設、地下街、空港などの床仕上げで張り付けた大形床タイルは計12,500枚にのぼり、うち最大のタイル寸法は600mm角で、1辺の最長は1200mmです。有機無機ハイブリッド接着工法の効果により、いずれのタイルにもひび割れは発生していません。

大形床タイルは、300mm角以上で、タイルの厚みが8mmから10mm程度のタイルが主流です。大形床タイルは見栄えが良く、意匠性に優れているものの、従来の施工法ではひび割れ追従性と耐衝撃性を同時に満たすことが困難であり、採用が見送られるケースが多々ありました。

有機無機ハイブリッド接着工法は、大形床タイルに生じるひび割れ防止を目的に当社が㈱タイルメントと共同開発しました。特徴はコンクリート下地への大形床タイル張りに有機系接着剤と張付けモルタルを併用することです。施工時には床上に有機系接着剤を直接塗布し、接着剤が生乾きの状態で張付けモルタルを上塗りしてタイル張りします。軟らかい有機系接着剤はコンクリートの乾燥収縮によるひび割れに追従、硬い張付けモルタルはタイル表面から加わる衝撃を緩衝し、タイルのひび割れを防止します。従来から張付けモルタルと有機系接着剤はタイル工事に使用されている材料で、容易に施工業者へ展開できます。開発にあたっては、当社が有機無機ハイブリッド接着工法の施工性・基本性能の確認、㈱タイルメントが材料開発・製造を担当しました。

これまで、大形床タイルをコンクリート床上に張る場合、張付けモルタルあるいは有機系接着剤の一方を用いていました。このため衝撃荷重や乾燥収縮のいずれかの原因により、タイル表面にひび割れが生じることがありました。

当社は、「有機無機ハイブリッド接着工法」を現場に水平展開し、大形床タイル工事の品質向上に努めていく考えです。

以上

≪参 考≫

「株式会社タイルメント」概要

本  社 名古屋市中村区宿跡町1-58
社   長 小林 哲夫 氏
資 本 金 9千8百万円
設  立 1953年
事業概要 建築用接着剤および建築設備材料の製造・販売

有機無機ハイブリッド接着工法の施工状況

有機無機ハイブリッド接着工法の施工状況

本工法を適用したオフィスビル「札幌フコク生命越山ビル」

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