埼玉県内で最大級の先進的物流施設「S・LOGI(エス・ロジ)新座」がいよいよ稼働

~物流施設の付加価値を高める新開発のAIシステムを実装~

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2019.08.23

清水建設(株)<社長 井上和幸>が約400億円を投じ、埼玉県新座市において開発を進めている先進的大規模物流施設「S(エス)LO()GI()新座」の主要施設、マルチテナント型のS・LOGI新座West(延床132,036m2)が近く竣工、9月1日からテナントの入居が始まります。引き続き、来年1月には専用倉庫型の物流施設となるS・LOGI新座East1(同38,835m2)が竣工するとともに、S・LOGI新座East2 (同20,000m2)が年度内にも着工する予定です。

建設地は、新座都市計画事業大和田二・三丁目地区土地区画整理事業区域内(3棟合計約90,000m2)に位置します。都心からわずか25kmで、関越自動車道所沢ICまで約2km、外環自動車道和光ICまで約7km、JR武蔵野線新座駅及びJR貨物新座ターミナルから約1kmと、首都圏向けの物流施設として最適な立地と言えます。一方、施設面では、幅広いテナントニーズに対応した倉庫空間の有効高さや床耐荷重、BCP対応設備、アメニティ空間等を備えています。こうしたことが評価され、現時点で全16賃貸区画のうち、12区画についてテナント3社と賃貸借契約を締結済みであり、残り4区画についても複数テナントから引き合いがある状況です。

近年の通販・Eコマース市場の拡大や企業の物流効率化の動きを受け、首都圏ではハイスペックの大規模物流施設の空室率が依然、低水準で推移しています。当社は引続き、千葉県市川市や茨城県猿島郡五霞町において、同じく先進的な大規模物流施設の開発に取り組む予定です。

S・LOGI新座は、優れた施設仕様に加え、当社開発のAIを活用した先進的な技術を実装しており、それが大きな特徴になっています。一つは、BCP対応の「早期火災検知システム」です。天井が高く、かつ大空間となる物流施設では、火災の早期発見が延焼防止に欠かせません。早期火災検知システムは、段ボールやビニールなどの燃焼時に発生する化学物質を検知するガスセンサ、炎センサ、煙を検知するレーザーセンサから得られる各種情報をAIによって総合的に分析した上で、誤検知を排除し高い精度で火災を早期に検知します。火災検知までの時間は火種の発生から概ね10分で、水バケツで消火できる程度で収まります。このシステムを通常の火災報知機と併用することで火災安全性が格段に高まります。

もう一つは、AIが駐車場の監視カメラの画像を解析し、駐車場の空き状況や日々の混雑予想時間帯をポータルサイトから情報提供する「車両管理・誘導システム」です。マルチテナント型の物流施設では、テナント別に車両を手配することから、時間帯によっては車両が集中し、施設内への入場や駐車場の空き待ちを余儀なくされることがあります。このシステムが提供する情報をもとに各テナントが車両手配を行うことで、混雑緩和が期待されます。

なお、S・LOGI新座Westでは、屋根上のスペースを利用した太陽光発電事業も実施します。太陽光パネル(14,187m2)で約2,000kWを発電し、売電します。また、震災等の停電時には施設のBCP電源として太陽光発電と施設の非常用発電機の連係運転を図り、最大100kWを施設に送電します。

以上

≪参 考≫

竣工直前のS・LOGI新座West

竣工直前のS・LOGI新座West

施設概要

施 設 名 S・LOGI新座West(エスロジ ニイザ ウエスト)
敷地面積 60,648.33m2
規  模 地上4階、建築面積34,172.80m2 延床面積132,036.28m2
構  造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造

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