2019年度入社式 社長挨拶要旨

  • 経営

2019.04.01

本日入社した347名の皆さんを心から歓迎し、お祝いを申し上げます。

清水建設の社員としてまず心に刻んでおいてもらいたいのは、当社の創業の歴史と、「顧客第一」「誠実なものづくり」「進取の精神」をはじめとする創業者の精神、そして、明治期に相談役に迎えた渋沢栄一翁から学んだ「論語と算盤」の教えです。「道理にかなった企業活動によって社会に貢献することで、結果として適正な利潤をいただき発展する」。この「論語と算盤」の理念は、お題目として唱えるものではなく、私たちが考え、行動するうえでのいわば作法であり、いつの時代にも絶対に変えてはいけない考え方です。

仕事をするうえでは、「心の通ったコミュニケーションで、チームワークの隙間を埋める」「基本を徹底し、研鑽に励み、一流を目指す」ことを常に心掛け、実践してください。そして、「革新志向とチャレンジ精神を大切にして、自ら新たな一歩を踏み出す」姿勢を持ち続けてください。先端テクノロジーの急速な進展、デジタル社会の到来などダイナミックに環境が変化する時代を生きる私たちにとって、現状維持の姿勢は、前進を諦め後退することを意味します。まずは、将来のありたい姿を描き、その実現のために必要な「変革」と「挑戦」を熟慮し、断行してください。

平成の時代もあと1カ月で幕を閉じます。阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめ想定を超える自然災害が頻発したこの30年間を経て、復旧・復興対応や防災・減災への取り組みなど、国民の安全と安心を守る建設業の社会的使命はますます大きくなっています。皆さんには、国の基幹産業に携わる者としての自覚と誇りを持ち続けてもらいたいと思います。

今日から始まる社会人人生という真っ白なキャンバスにどんな絵を描くかは、皆さん自身の意志と器量にかかっています。ぜひ、明るい希望の絵を描けるように不断の努力を重ねてください。そして、絵が完成した時、「楽しかったな」「やり切ったな」と思える人生にしてもらいたいと思います。次世代のシミズをつくる主役は間違いなく皆さんです。勇気と希望を持って歩んでいってください。強い意志があれば必ず未来は開けます。

以上

【4月1日10時から 本社シミズホールにて】

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