東京国際展示場増築工事で大屋根をリフトアップ

~作業性と安全性が大幅に向上~

  • 建築技術

2018.12.04

清水建設(株)<社長 井上和幸>を幹事社とする共同企業体(当社JV)は本日、江東区有明の東京国際展示場増築工事において、重量約500t、面積約2,200m2の大屋根ユニットのリフトアップを実施します。特徴は、床上で構造、設備、仕上を含めほぼ完成状態に仕上げた大屋根ユニットをリフトアップすることです。この結果、屋根上での高所作業がほとんどなくなり、生産性と安全性が飛躍的に向上します。すでに、11月13日にも同規模の大屋根ユニットのリフトアップを実施しています。

東京国際展示場は、95年10月にオープンした展示面積8万m2の国内最大の展示場です。供用開始以来、施設稼働率が高く、今後も高い展示場需要が見込まれることから、東京都は展示面積を2万m2拡大することを決定し、16年8月に入札を実施しました。当社JVは、大屋根のリフトアップを軸とした施工計画案が評価され受注に至りました。

増築工事は、展示棟と駐車場棟などから構成され、階数はそれぞれ5階、7階、延床面積は合計66,495m2、工期は16年12月~19年6月です。現在、(株)佐藤総合計画の設計・監理のもと、当社JVが施工を進めており、工事の進捗率は80%です。

展示棟は、連続する2つの棟を一体にした施設で、それぞれの棟は72m四方・5,000m2の展示ホール2層から構成され、展示ホールは層ごとに連結して使用できます。大屋根ユニットは、それぞれの棟の大空間を覆う屋根中央部の47m四方の部分です。リフトアップまでの手順は、4階床の完成後、まず、床上で大屋根ユニットを施工するとともに、リフトアップ用のジャッキを設置する仮設の鋼製櫓4体を各ホール外周部の躯体上に築きます。ジャッキの最大揚重能力は50tで、各櫓に4台ずつ、計16台設置し、ワイヤーケーブルにより各ジャッキと大屋根ユニットの四隅16点を連結します。最後に、ジャッキで大屋根ユニットを4階床レベルから13.2m、地上レベルから40.8mの位置にリフトアップし、躯体と一体化すると一連の作業は終了します。リフトアップの所要時間は約2時間です。

リフトアップ施工時には、監視室のパソコンから16台のジャッキを自動制御します。自動制御に必要なデータは、大屋根ユニットの水平値です。ユニット4隅に設ける計測ポイントの3次元座標値の高さの相対誤差が10㎜以下になるように、各ジャッキの揚程を管理します。

当社JVは引き続き、工事の生産性と安全性の向上に努め、無事故・無災害で来年6月の竣工を目指します。

以上

≪参 考≫

東京国際展示場(28)増築工事概要

発 注 者 東京都知事
監 督 員 財務局建築保全部施設整備第一課
建 設 地 江東区有明三丁目11-1ほか
構造・規模 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
展示棟5階、駐車場棟7階
建築面積26,096m2、延床面積66,495m2
工  期 2016年12月15日~2019年6月28日(30か月)
設計・監理 (株)佐藤総合計画
施 工 者 建築‐清水・銭高・村本・共立建設共同企業体
電気設備‐関電工・住友・サンテック・旭日・八千代建設共同企業体
空調設備‐新菱・三建・三晃・酒井建設共同企業体
給排水衛生設備‐朝日・エルゴ・城口建設共同企業体
エレベータ設備‐三菱電機ビルテクノサービス
エスカレータ設備‐日立ビルシステム
動く歩道設備‐日立ビルシステム
特殊消火設備‐ニッタン・旭建設共同企業体
東京国際展示場(28)増築工事

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