自動運転車両の安全・効率的な走行を施設側からサポート

~技術研究所構内で車両・施設の連携実験に着手~

  • サステナビリティ

2018.10.30

清水建設(株)<社長 井上和幸>は、完全自動運転技術を導入した施設・街区内移動システムの構築を目指し、当社技術研究所(江東区越中島)内に、自動運転車両の安全かつスムーズな走行を施設側からサポートする管制・監視システムを構築、自動運転技術等を開発するベンチャー企業の(株)ティアフォーの技術協力の下、システムの実効性を検証する実証実験に着手しました。

自動運転の実用化に向けた技術開発が加速する中、将来的に、施設や街区内での人や物の移動・搬送にも自動運転技術が広く活用されることが予想されます。一方、施設・街区内において車両走行の自動化を図るためには、施設・街区の3次元デジタルマップや、自動運転車両の安全走行やエリア内でのシームレスな移動を施設側からサポートする高度情報インフラの構築が求められます。

当社は、技術研究所での実証実験に当たり、敷地内での自動運転の鍵となる高精度3次元マップを整備するとともに、自動運転をサポートする情報インフラとして、構内建物群のBIMデータの施設情報と自動運転車両の位置、走行状態などの情報を一元管理する管制・監視システムを開発しました。

実証実験では、施設側の管制・監視システムとティアフォー社が開発した自動運転車両の運行管理システムをクラウドサーバーを介して連結し、同社の自動運転ソフトウェアを搭載した複数の完全自動運転車両の同時走行実験、車両の走行状況に応じて建物設備を自動制御する施設連携実験を実施します。同時走行実験では、管制・監視システムからの管制指示に基づく車両の発進・走行制御の実効性を確認するとともに、監視カメラとAI画像認識技術を活用して車両や人の状況を把握することで、走行の安全を支援します。車両・施設の連携実験では、構内で自動運転車両が建物内外をシームレスに移動するための技術要素として、車両の到着に合わせてシャッター設備の開閉を自動制御する技術を検証します。

今後、施設・街区内で自動運転車両と人が共存するための環境構築に向けて、車両とエレベーターの統合制御技術や、歩行者ナビゲーションシステムとの連携技術などの開発・実証実験にも取り組む予定です。これらの実証実験の検証結果を踏まえて自動運転技術、施設連携技術の高度化を図り、2020年3月までに、複合商業施設や、オフィス、ホテル、工場・物流施設、キャンパス、病院、交通ターミナル向けの施設内移動システムの構築を目指します。

以上

≪参 考≫

(株)ティアフォーについて

  • 本店所在地:愛知県名古屋市、代表取締役社長:武田一哉
  • 名古屋大学等で開発されたオープンソースの自動運転ソフトウエア「Autoware」を使った完全自動運転システムの開発を目的に、加藤真平准教授(当時名古屋大学、現東京大学情報理工学系研究科准教授)を中心に2015年12月に創業。
  • 「Autoware」を軸に、完全自動運転のプラットフォーム事業と、完全自動運転によって解放される時間と空間を活用したサービス事業を展開中。
  • 今回の実証実験では、「Autoware」を搭載した3台の完全自動運転車両、同社が新規開発した自動運転車両の運行管理システム「Autoware FMS」を利用し、施設と自動運転車両の連携技術を検証する。

車両・施設の連携技術の概要

車両・施設の連携技術の概要

実証実験の実施状況

実証実験の実施状況

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