ICTを活用した「遮水シート施工検査支援システム」を開発

~中間貯蔵施設の土壌貯蔵施設に適用~

  • 土木技術

2018.08.27

清水建設(株)<社長 井上和幸>は、このほど、(株)菱友システムズ<社長 渡邊治雄>と共同で、廃棄物処分場などに敷設する遮水シートの品質検査の結果を、タブレット端末とGNSS衛星測位システムを活用して見える化し、効率的に管理する「遮水シート施工検査支援システム」を開発・実用化しました。2017年7月から福島県大熊町の中間貯蔵施設に適用しており、検査結果をクラウドサーバで一元管理することで、検査作業が効率化することを検証済みです。開発に当たっては、当社が全体計画、照査と実証、(株)菱友システムズがシステム設計・構築を担当しました。

中間貯蔵施設の土壌貯蔵施設は、除染によって発生した除去土壌等を貯蔵するため、放射性物質が漏洩しないよう遮水シートを敷設し、敷設後にその遮水性能を確認します。通常、検査箇所と検査結果は記録用紙に手作業で記入しますが、検査箇所の重複や検査漏れ、記録ミスなどが生じることがないよう時間をかけて慎重に行うため、検査作業の効率化が課題となっていました。

遮水シート施工検査支援システムは、タブレット端末と可視化用に開発したアプリケーション、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星測位システムで構成され、インターネット接続環境下ならどこでも利用できます。GNSS衛星測位システムは、パソコンのある現場事務所等に設置する基準局と、検査機或いは検査員に付けた移動局の2局のアンテナ、及び受信機を利用し、移動局のアンテナの位置情報を5cm以下の誤差でリアルタイムに自動検知します。その情報を基に、アプリケーションが検査済個所をクラウドサーバに保存した遮水シート図面上に点や面で見える化し、検査結果と共に一元管理することで、検査作業の効率化を図ります。

具体的には、検査員はタブレット端末と移動局のアンテナ、受信機を現場に携行し、検査する部位ごとに、検査日時、検査の種別、検査結果を入力すると共に、タブレット端末で検査箇所の写真を撮りアップロードすれば登録は完了します。タブレット端末や現場事務所のパソコンから、リアルタイムに色別した検査済個所と不具合個所を遮水シート図面上で確認できるので、検査箇所の重複や検査漏れを防止できます。

当社は引き続き、現場のICT化を推進し、生産性の向上を図る考えです。

以上

≪参 考≫

株式会社菱友システムズ

所在地 東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館
社 長 渡邊治雄
資本金 685百万円
事業内容 ビジネスシステム事業、エンジニアリングシステム事業、 情報処理サービス事業、システム機器販売事業
遮水シート施工検査支援システムの使用状況
遮水シート施工検査支援システムの使用状況
タブレット端末で検査済箇所を確認
タブレット端末で検査済箇所を確認

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