サステナビリティ・リノベーション事業を展開

~環境・BCP・WELL改修により、経年ビルの物件価値を最大化~

  • 経営

2017.09.01

清水建設(株)<社長 井上和幸>は、長期ビジョンで示したサステナビリティ事業、ストックマネジメント事業を融合した新たな事業として、設備更新期を迎えた既存建物を自社取得した上で、最新の環境性能、BCP性能、健康・快適性(WELL)を備えた建物に再生し、物件価値の最大化を図る「サステナビリティ・リノベーション事業」を展開します。今後、自社施工の既存ビルを中心に、年間3~5物件の事業化を目指します。

サステナビリティ・リノベーション事業では、当社が事業スキームの組成、リノベーション工事の計画・設計施工を手掛ける他、リノベーション後のPM・BM業務も当社グループ会社が担当し、物件価値の維持・向上を図ります。第一弾事業として、築22年が経過した当社施工の事務所ビル「DSBグループ潮見ビル(東京都江東区)」の信託受益権を2017年3月に取得。現在、既存テナント(一棟借り)の入居を継続したままリノベーション工事を進めています。

本事業のリノベーション工事では、BCP強化、省エネルギー化、健康・快適性(WELL)の向上を柱とした大規模改修を実施しています。BCP強化については、非常用電源・空調・給排水の72時間対応、天井等の非構造部分の耐震化、水害対策等、省エネルギー化については、照明器具のLED化、トイレの節水対応等、WELL向上については、トイレ・給湯室の更新、シャワー室新設、照明器具の調光・可変色温度機能付加等が主な改修メニューとなります。

こうしたリノベーションによるテナント満足度の向上に伴い、テナント企業と新たに長期の賃貸借契約を締結し、当ビルの信託受益権をヒューリック(株)に売却しました。

以上

≪参 考≫

「DSBグループ潮見ビル」物件概要

所在地 東京都江東区潮見2-9-15
構  造 鉄骨鉄筋コンクリート造
規  模 地下1階 地上10階
延床面積 26,903m2 (基準階面積 1,921m2
用  途 事務所
設 計 者 株式会社三菱地所設計
施 工 者 清水建設株式会社
竣工年月 1995年4月

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