ものづくり研修センターが4月3日にグランドオープン

~年間6千人余りの受講生が実践的な研修を受講~

  • 経営

2017.03.30

清水建設(株)<社長 井上和幸>が東京木工場(江東区木場)の敷地内に建設した、若手施工系技術者向けの体験型研修施設「ものづくり研修センター」が4月3日にグランドオープンします。今後、シミズグループ全体の現場力の一層の向上に向け、建築系、設備施工系、設計系、土木系、文系を含めた全社ものづくり研修のプラットフォームとしてフル稼働するとともに、取引業者の建設技能者の育成にも活用します。計画では、年間に延べ6千人余りの受講者を迎える予定です。

当研修センターの特徴は、施工系技術者を中心とした若年の受講者が、実物に触れながら、建設のものづくりの核となる躯体工事の基礎知識や品質検査の方法等を学ぶことができることです。実践的な研修を行うために、2階建て延床940.53m2の施設の中には、躯体工事に関する充実した現寸の構造体を取り揃えています。

具体的には、施設中央部に、「鉄筋・型枠」「鉄骨・外装」「PCa(プレキャスト)」の3ゾーンを設け、施工中の構造躯体を実物大で再現しています。鉄筋・型枠ゾーンでは実際に品質検査を行い、各所に配した計100か所以上に及ぶ配筋・型枠の検査ポイントを習得します。鉄骨・外装ゾーンでは構法によって異なる鉄骨の柱・梁の建て方等、PCaゾーンでは複雑化が進む鉄筋・コンクリート造のプレキャスト部材の施工手順などを学びます。

また、各ゾーンには映像と展示パネルによる構造技術の解説コーナーも設け、壁面には教材として代表的な外装仕上材料5種類を使った外壁を組み込んでいます。さらには、1階に展示室を設け、建設手順や施工管理のポイントを一覧できる “ものづくりのプロセス”を示すパネル、次世代に語り継ぐべき当社の施工実績・技術等を展示しています。受講者は、こうした現物模型や展示物等を介して、設計・施工管理の実務に必要とされる技術とスキルを実践的に学びます。

ものづくりを生業とする当社にとって、技術の伝承は企業の根幹を成すものです。その根幹を揺らぎないものにするために、当研修センターでは、当社が210余年の歴史の中で培ってきた「ものづくりの“心”と“技”」の伝承を図り、自ら考え工夫しながら課題を発見し、確かな知識と理念でものづくりの「あるべき」姿を継承できる技術者の養成を目指します。

以上

≪参考≫

建物概要

  • 所在地江東区木場2-15-3(東京木工場内)
  • 構造鉄骨造
  • 規模2階建 建築面積704,92m2、延床面積940,53m2
  • 工期2016年1月~2016年10月
  • 企画清水建設株式会社
  • 設計清水建設株式会社
  • 施工清水建設株式会社
ものづくり研修センターの外観

施設中央部に、「鉄筋・型枠」「鉄骨・外装」「PCa」の3ゾーンを設け、施工中の構造躯体を実物大で再現。

鉄筋・型枠ゾーン
PCaゾーン
鉄骨・外装ゾーン

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