ジャカルタの目抜き通りのランドマーク、アストラ・タワーが上棟

~屋上ヘリパッドの最終鉄骨を揚重・設置~

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2017.02.20

清水建設(株)<社長 井上和幸>と地元企業との共同企業体(JV)により、ジャカルタ最大のビジネス街・スディルマン地区において建設が進められてきた同国最高層を競う高さ261.5mの超高層「アストラ・タワー」が、本日、上棟します。現地では、午前8時から、発注者であるインドネシア最大の複合企業アストラ・インターナショナル社のプリヨノ社長らを迎え、上棟式を執り行います。同式典において、タワー最高部に位置する屋上ヘリパッドに最終節(最後)の鉄骨を吊り込み、ビルの躯体を完成させます。

アストラ・タワーは、アストラ・インターナショナル社の本社ビルとして計画されたものです。規模は、高さ261.5m、地上47階+塔屋3階、延床面積16.5万m2。超高層ビルが軒を並べるジャカルタ市の目抜き通り「スディルマン通り」沿いに位置しながら、その群を抜く高さにより、すでにランドマーク的な存在になっています。

当社JVは2014年6月、当社の技術力とジャカルタ市内における高層ビルの豊富な施工実績、さらにはインドネシア最大の民間建設会社Total Bangun Persada社と組成したJVの施工体制が高く評価され、本件工事を特命で受注。現時点の請負金額は約221億円、契約工期は2014年9月~18年3月です。14年9月の着工以来、工期短縮に向けた創意工夫を重ね、基礎工事において掘削土砂の搬出方法の合理化により約3.5ヶ月、基準階(6~46階)の躯体工事において型枠や鉄筋のユニット化、階段や間仕切壁の現場PCa化により約2.5ヶ月、計6ヶ月の工期短縮を図っています。旺盛な建設需要に沸くインドネシアにあって、今後人手不足等が懸念されますが、契約工期を前倒しして17年9月の竣工を目指します。

当社は現在、堅調な経済成長を続けるインドネシアにおいて、日系企業発注の工場建設のみならず、同国初の地下鉄となる「ジャカルタ都市高速鉄道」(MRT)、同国最大手メディア企業・MNCグループから受注した大型複合ビル「MNCメディアタワー」(39階建て、高さ173m、延床面積約10万m2)など、政府や非日系・多国籍企業発注の建設プロジェクトにも多数携わっています。このため、インドネシアをシンガポールと並ぶグローバル事業の重点拠点と位置づけており、同国での受注を拡大していく考えです。

以上

≪参考≫

工事概要

  • 名称Menara ASliA Project
  • 建設地ジャカルタ市内スディルマン通り
  • 発注者PT Menara Aslia
  • 設計者(意匠)日建設計、AIRMAS ASRI
    (構造)ARUP Singapore
    (設備)MEINHARDT Indonesia
  • 施工者清水建設(60%)、PT Total Bangun Persada(40%)
  • 規模地下6階、地上47階、塔屋3階
    建築面積8,000m2、延床面積165,000m2
  • 構造鉄筋コンクリート造
  • 工期2014年9月~2018年3月
上棟したアストラ・タワーの全景

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