ものづくり研修センター」が来年4月にグランドオープン

~実践的な研修により、若手技術者を育成~

  • 経営

2016.10.17

清水建設(株)<社長 井上和幸>は10月17日、体験型研修施設「ものづくり研修センター(所在地:東京都江東区)」を完成させました。施工系技術者を中心とした若年社員が、実物に触れながら、建設のものづくりの核となる躯体工事の基礎知識や品質検査の方法を学ぶ施設です。来年4月にグランドオープンを予定しています。

ものづくりを生業とする当社にとって、技術の伝承は企業の根幹を成すものです。このため、この研修施設では、工事現場を想定した実践的な研修プログラムを提供することで、自ら考え工夫しながら課題を発見し、確かな知識と理念でものづくりの「あるべき」姿を継承できる技術者の養成を目指します。

施設規模は2階建て延床940.53m2、特徴は、躯体工事に関する充実した現物模型を取り揃えていることです。具体的には、施設中央部に、「鉄筋・型枠」「鉄骨・外装」「PCa(プレキャスト)」の3ゾーンを設け、施工中の構造躯体を再現した実物大の現物模型を設置しています。各ゾーンには、映像と展示パネルによる構造技術の解説コーナーも設けています。また、当研修センターの壁面には、教材として、代表的な外装仕上材料5種類を使った外壁を組み込んでいます。

受講者は、こうした現物模型等を介して、設計・施工管理の実務に必要とされる技術とスキルを実践的に学びます。また、1階に展示室を設け、建設手順や施工管理のポイントを一覧できる “ものづくりのプロセス”を示すパネル、次世代に語り継ぐべき当社の施工実績・技術等を展示します。これらのコンテンツも含めて研修プログラムを構成することで、当社が210余年の歴史の中で培ってきた「ものづくりの“心”と“技”」の伝承を図ります。

当研修センターは10月20日から、暫定的に建築施工系の年次別集合研修での利用を開始します。並行して教育コンテンツ等の整備を進め、来年4月から、設備施工系、設計系、土木系、文系を含めた全社ものづくり研修のプラットフォームとして運用していく予定です。この他、取引業者の建設技能者を対象とした研修プログラムも提供し、シミズグループ全体の現場力向上に努めていきます。

≪参 考≫

1.建物概要

  • 所在地江東区木場2-15-3(東京木工場内)
  • 構造・規模鉄骨造2階建建築面積704,92m2、延床面積940,53m2
  • 工期2015年9月~2016年10月
  • 企画・設計・施工清水建設株式会社

2. 研修室の概要

鉄筋・型枠ゾーン
鉄骨・外装ゾーン
PCaゾーン

以上

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